2014/08/28

趣味と実益を兼ねる音楽取引販売(ルールを決めない限り君は敗者となる)

ディストロでもブログでも株の取引でもなんでも良いのだが自分のルールを決めないと敗者になるしかない。なぜならルールを決めない限り、それはただのギャンブルにしかならないからだ。そのルールの精度が高ければ高いほど生き残る確率は高くなる。
音楽取引販売に関して言うなら、入荷する音源の選定基準、枚数、再入荷の閾値、商品一枚あたりの利益率(または販売価格の算出方法)これらを適当にやっているとしたらそれはギャンブルでしかない。ギャンブルでも成功してれば良いのかもしれないが、データが蓄積されないし環境の変化に適応できなくなる。ギャンブルで大勝するのではなく、小さく勝ち続ける。できるかぎり感情を排除してルールに従って判断を自動化するくらいが良い。その上で感情の判断にかける。ルールは常に精度を高くするために作りなおしていく。どうしても入荷したい音源もあるのでそれは例外にすれば良い。
自分でルールを作らなければ、相手のルールに従うことになる。これは人生についても同じ事だ。22時以降の電話には出ない。19時以降は働かない。終了時間の決まっていない遊びには付き合わない。お世話になった人にはとことん付き合う。初めての人と会うときにはその人のことを調べておく。なんでも良いのだがそのルールがあって初めて相手と交渉になる。相手のルールを飲む場合もあるし、こちらのルールを飲んでもらう場合もある。
嫌な思いをしたらそういうことが二度とないようにルールを書き加えていく。失敗したら次回そうならないよう精度を上げていく。ウチは他店舗限定で特典が付いている音源をもう取り扱いたくない。何年も前から変わってない販売店が3割しか利益を取れない決まりもおかしいと思う。しっかり売る努力するレコード屋も努力しないレコード屋も同じ利益率だ。大型店舗に特典をつけたりするバンドやレーベルにもレコード屋のモチベーションを削いでいることについての責任はあると思う。自分だけ勝ち逃げしようとするような人には関わらないようにしたい。

2014/08/08

メタリカ vol.12 『LOAD』...バンド史上最低のアルバムを今、再評価する!!



初めて聴いた当時、まったく何が良いのかわからなかったこのアルバム、しかし今改めて再評価してみようではないか!

という気持ちで久しぶりの投稿ということで改めて聴きなおしています。
もう既にリリースから幾年も過ぎてメンバーの心境も変わって来ているようで今では「『LOAD』『RELOAD』のときは何て言うか、集中力がなかったよね〜」みたいなことをラーズも語っているわけで、ライブのセットリストからもほとんどの曲がすぐ外れてしまっているという事実からもバンドにとってもリスナーにとってもあんまり良い思い出ではないアルバムですよね。というかこの時期既にメタリカの創作意欲は下降気味。セールスは相変わらずモンスター級だけれども同時期のメガデスやスレイヤーのほうは作品としては良いものを生み出している。作品の出来で評価されているわけでないという証明でもあるわけですが。

ブラックアルバムと比べてもサウンドのビジョン、アイデアも全く不十分と言わざるを得ない。メタリカ脳になっている自分としてはこういう不完全な作品も残してしまうところが人間らしくて良いなという感想です。ただ良い曲もあります。「Hero Of The Day」は新たなメタリカのサウンドを描き出しいるし、「Mama Said」は両親が離婚し、母親も早く死んでしまったジェイムズの過去が反映された美しい曲になっていてこの曲だけクオリティが段違いになっているのが驚きです。良い曲もあるけれどもアルバムとしてはやはり評価できない。

このアルバムから得られることは新しければ何でも良いわけじゃない。メタルの伝統を踏まえた上で新たな価値観を提示できなければそれは駄作にしかならない、ということくらいでしょうか。やはりメッセージがないんですよねぇ...