2021/07/22

人類は脳みそをクラウドに預けるようになって自分で真実を確かめることを止める

 通称、人間の欲望、憎悪、嫉妬、羨望を増幅される装置ことSNSの力は凄い。

しかし人類は脳みそをクラウドに預けるようになって自分で真実を確かめることを止めてしまっているように思える。小山田問題、ラーメンズの人の問題、SNSやニュースサイトの切り取りではなく彼のインタビューの全文を読んだ人、ラーメンズの問題のコントの全体を見た上で批判している人は1%もいないだろう。(読むに耐えないものであるという話もあるが、真実を確かめず感情で判断するほうが危ない)

見たところでいずれにせよアウトなんだろうけど(そして読んだんだけど、やっぱりアウトだった。でも盲目に批判するよりこれは読んだほうがいい、と思ったので書いてます。)、

そこを「いずれにせよアウト」でなくそこでマジで自分で一度確かめる、一度考えるってことをしないとこの先も間違え続けると思います。絶対別の形で同じことを繰り返します。

海外からの目も相当に恥ずかしいと思うんだけど日本の現状はまだ此処であることが現実。

冤罪の可能性がある以上、死刑には反対派である人もいるということです。

(2021/7/23追記)



FYRE FESTIVALのドキュメンタリーを見ていてすげぇ面白かったんだけど時期的にめちゃオリンピックと被る部分が多すぎた。思い上がった無能がダメダメなプロジェクトマネージメントですべてをめちゃくちゃにしていく様には、何か破壊的なカタルシスが伴うのだろうか。結構ドキドキしながら見てしまった。

プロジェクトの失敗。

それを個人の責任としてみるのか、システムの欠陥としてみるのか、は違いがある。
FYREは主催者が嘘つきであった、という話でもあるが
インスタグラムのインスタグラマーのPRポストに大衆がのっかった、という話でもある。

どうですかね?
オリンピックの諸々、僕には日本のシステムの欠陥に見えます。
そしてその諸問題は解決されていかないといけないものだと思うのだけれど、
そのためにはやっぱり生贄として罪人を燃やす必要はあるのかもしれないですね。


Youtubeの配信を定例化しようと思っていて始めました。
次の回はDeathwishについて。
長年に渡りお世話になったレーベルでもあり、10年間の間での変化も感じてます。
あくまでScreamo視点になるかもしれないけど語ってみたいと思います。


2020年にコロナ禍になってライブハウスが厳しくなったときに、いくつかYoutubeチャンネルがたくさん立ち上がった時期があったのだけれど、こういうのは立ち上げることよりも運営をし続けるということのほうが難しい。そして自分がやるのは今更感はある。

前から思っているんだけど自分の特殊能力って「継続」なんだと思っている。
その他の能力はたいしたことなくて、センスも特にないのですべて後天的に獲得したもの、
それも継続したことによって獲得した能力しかない。
だから最初からこれやっておけばよかったじゃんという思いはあるけど、mixcloudでラジオ編集するより、youtube配信がみんな聞いてくれるし、配信後にアーカイブで残ったほうが楽なので、配信でちゃんと聞けるようなクオリティに持って行くことは目標にしたい。

Youtubeは裏の目標で、収益化できるハードルという、チャンネル登録者数1000人、過去12ヶ月の再生時間4000時間をクリアしないといけなくて、今後ゲストとか報酬を渡すことができるような仕組みにしたいなと思っています。

ご協力よろしくおねがいします。








2021/07/17

人を待たせてはいけない

 ディストロの2021年の売上ランキングを発表しましたのでリンクを貼っておきます。

2021年上半期BEST20発表会
https://note.com/3la/n/neff0de9abc18

こんなニッチな場所でやってるディストロなので基本的には1作品あたりの入荷数はそれほど多くはない。初動の段階で

「これは10枚くらい入荷しようかな〜」

なんて思える作品はほとんどない。

目先の1ヶ月くらい過ぎた以降で在庫が残るレコードは売れる確率がぐっっっと下がっていく、という現実があって3ヶ月後に在庫3枚残っているレコードは次の3ヶ月で1枚売れるか売れないかとかそんな感じなのだ。

だから初回の入荷量が増えれば増えるほどギャンブルになる。
ギャンブルにしない方法は確実に売れる分+αくらいに入荷量を自分で先読みして制限することなのだ。そして僕はギャンブルが嫌いだ。
初めてのパチスロで一瞬で札が溶けていった感覚が忘れられなくて、パチンコ店に入るのはその一度きりでやめてしまった。(当時のバンドメンバーは毎日行っていたが)

だが、「本当に良いレコード」が現れたときにそんな守りの姿勢でやっていてはいけない。
「このレコードはたとえ売れなくなってずっと良いと言い続けていくんだ」くらいの覚悟を持って10枚とか20枚とかのオーダーは決められていく(いつものように嘘だと思って読んでくださいね)
そしてもちろんこのランキングはそんなディストロで10枚以上売れていてる作品ということになる。入荷しなければ販売数も伸びないので、最初のハードル=店主が入荷したいと思えるという基準は満たしている。

あと、もっと入荷したくてもレーベル側で入荷量の制限がかかっているケースも多々有る。
最近のDeathwishリリースは初回入荷数限られてる場合が多いです。
これって海外でもリリース時期を過ぎて在庫が残った場合、急激に売れなくなるっていうのがあるんじゃないかと思っていて、売れ残っている=そんなに良くない作品と世間に認識されてしまう危険があるっていうことで、そのリスクは実は在庫が売れ残るリスクよりも大きなものとして認識されていると思う。
「あとでも買えるっしょ」と思われたら負け。
そんなチキンレースみたいな状況で僕は勝負したいとは思わないですけどね.....

そんなわけで、このランキングの音源のほとんどは既にソールドしているし、再プレスされない限り、再入荷するのもの難しい作品ばかりになっている。つまり、時間が人を待ってくれないのと同じくらい、レコードも人を待ってはくれない。

誰かを待たせてはいけないのだ。





良かった。
もっと新譜の音源を聴きたいんだよな。リイシューとかじゃなくて。

だから旧譜しか聴かなくなったら終わりなんだと思う。 
でも自分も「もうパンクとかEMOとか終わったかも」って何度も思っている。
かろうじてその時その時で何かを突き破ってくれるバンドはいるんだけど、
それもなくなったら廃業だ。


 底クオリティモノマネとか大好きなんだけどSOUL'd OUTブームが我が家に来てます。


あとはキャロルキングを初めてちゃんと聴いたんだけどめちゃくちゃよかった。



2021/07/03

デリバリとしてのレコード屋という存在が世間に理解される前に俺は死んでしまうだろう

DIYで生きて行く的な人生テーマについて、人間的なジャンルが違っても結構みんなが共通して認識している課題なんじゃないかなと思っている。
例え会社員として給料をもらいながら生活をしていても、自分のやりたいことで少しでもお金が回るようになれば、まぁ幸せには近づくような気はしますよね。


流通の本をすこし前に買って主要なところはだいたい読んだのだが、外見も面白かったけど内容もかなり良かった、ということがありました。


これです。結構真面目にオススメです。

Amazonのレビューを読んでもらえればわかるとおり、評価はめちゃくちゃいい。
すべての小売や作り手にとって考えさせられる内容である、と同時にこの本って雑誌のはずなのに広告は全く入っていなくて、本の流通システム、業界的なところに関しても批判的なところもあって、そういうところ込みで面白い。
そして、すべての記事を「音楽に置き換えて」読むことは可能だと思った。(自分はそう読んだ)
「いいものを作るとは何か」
その問題提起である。
https://note.kohkoku.jp/n/nd51eeaa5a989 (noteもありますね。)


広告、流通だけにとどまらず映画や批評、音楽業界的なところについても触れられており、「いいものを作る」ということの中に「いいものを届ける」というところまで含めて語られているところが良い。だが音楽についての内容は若干踏み込みが甘い。音楽を届ける、ということについて、やはりマーケティング的にレコード屋や、ましてはディストロという存在は蚊帳の外という感じだ。評論家、アーティストだけじゃなくて、ここに流通や小売の話を収録しないのはさすがにデリバリの話としては嘘じゃない?


そもそも、アーティストとリスナーの間に取り継ぎのような形で存在してきたディストリビューターは中間搾取、中抜き的な立ち位置になっていた時代がある。そしていまのデジタルディストリビューションの時代において、すでにアーティスト→リスナーにダイレクトに音楽を届けるということは可能になっていて、レーベル不要論、ディストリビューター不要論、レコード屋不要論、もろもろ.....。


このあたりの話ってほとんど主観の意見をそれぞれが言ってるだけって感じ。
制作費がいくらだとかプレス費がいくらだとか流通の取り分が何割で販売店レコード屋の取り分が何割で...みたいな話ばっかでやっぱみんな金大好きだな。

『フィジカル』と『配信』どちらがアーティストにとって良いのでしょう?

そんな話、面白い?と思ってしまう。レコ屋の人が言う、レコ屋必要論もうさんくさい。
サブスクのプレイリストもレコメンドも基本的には似通った共通点を分析しておすすめしてくるだけなのでそんなものは発見とは呼ばない。最初から内に存在しているものを確認している作業に過ぎない。


ほとんどのレコード小売店がコンテンツ勝負になっていて、売れるものが売れるし売れないものは売れない。そんな中でよくわからんアーティストをお客さんに売りつけることができるレコード屋がいくつ存在するのか。ポリティカルとポエムの話ばかりじゃなくて、しっかり音の話ができるメディアがいくつ存在するのか。東京にはBIG LOVEくらいしかいないんじゃないか。


俺はレーベルもレコード屋も、基本無用だと思ってます。
そんなものは世間から必要とされるほうがおかしい。
なので我々が相手にしているのはいわゆる世間ではないのだ。
魑魅魍魎、妖怪の類なのだ。
そんな輩が集まってくるレコード屋という存在が世間に理解されることはないのだ。
レコ屋、ディストロの存在の価値はそんなところにはないのだ。


もちろん今日の話も全部嘘です。



ポリティカルの話はSNSバズりやすいけど音楽から遠ざかってはいけない。



Turnstileはやたら人気なんだよなー。




漫画ってわかりやすい。
話が面白かったり画がかっこよかったりとか色々あるんだけど、ジャンプ漫画の普遍性ってやっぱすごいなと思う。