2021/06/09

ディストロで音源を漁ってる人は世界からみたら狂人だけど、絶対に必要な人間。それだけが人間と言ってもいい。

全員必読。

https://note.com/actionbyrevenge/n/na27f0b7bef28

某氏による備忘録的ブログ、クソ長い。

クリエイターというバンドをご存知だろうか?という導入から始めるくせに、文章中で一番大事なのはクリエイターの話ではなかった、というまさにコピーライティングセンスとはこのようなことを言う。商売とはこうありたいものですな。


さて、僕も音楽を紹介している側のはしくれであったり、自分が専門でない分野に関してはほとんど信頼している誰かのフィルターを通して音楽を知っていく。なるべく自分に影響度の大きい店には定期的にお金を落とすように意識し、noteで課金したり、現物を買ってみたり、知らん人がZINEを作ってもひとまずは買ってみたり、というようなことをしている。自分のほうも普段は全く売れないような音楽をせっせと入荷し、嘘と真実を織り交ぜた怪文書をレビューと称して掲載し、売れてもたいした利益にもならんことを長年やりつづけている。この作業だけで考えてしまうと無駄だなーとか、レビュー読んでるくせに誰も買わねえな、とかRTとかいいねとか要らんのじゃ、レコードを買えレコードを。などとブツブツ言っていたりするが、大きなリリースモノがあるとたくさんの人が買って行ってくれるし、長年の付き合いからなのか予約商品が半年届かなくても何も言わず待っていてくれたり(Soul Gloやコロナ期の音源についてはすみませんでした)、海外レーベルとも信頼関係ができたりして、Daitroの編集盤のリリースが実現しちゃったりする。総合的にみたら、まぁまぁの金額を報酬を受け取っているし、還元されていない、とは思わない。でも1組、1組のバンドへの還元はできているのかというと、そんなことはなさそうだよなと思う。このコロナ禍で潤ったのは通販の強いレーベルやレコ屋であろう。アーティストやライブハウスで売り上げが伸びた人はいるのだろうか。


映像を編集しました。みんな見てね。

色々あって遅くなりましたが、日々勉強すね。外注して良い部分/悪い部分、自分がディレクションしないといけない部分、自分しか作業ができない部分、そういうところの線引きが明確になりました。己の未熟さ故の遅れと認識している。

まぁしかし、翻訳関係はいま外注しているんですが、かなり良い関係を築けています。
いろいろ作業していて気付いたんですが僕がその作業する人がなぜその表現をしたのか、という解釈に興味を持っていて、その表現を選択した理由があるなら正だし、理由がなければNGだ。Daitroの歌詞は女性の方で、やりとりをしながら丁寧な翻訳をしてもらいました。TenueやAINWE、この先にリリースするNo Manなどは同じ男性の方が作業していて、それぞれの作品で意訳をつっこんで来ていますが、バンドの表現を汲み取ってくれてすごいなと思ってます。ご期待ください。


「映画を早送りで観る人たち」の出現が示す、恐ろしい未来
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81647

最近バズっていた記事、これは最初に紹介した某氏が指摘していることに近いものがあると思う。Netflix、いわゆるサブスク的な「コスパ」と、早送り機能という「便利さ」、それによって失われていくもの。ちなみにTwitterでいうところのRTやいいね機能も危ない。


現代人は読まない…。リンク先を見ずにリツイートしまくる人が大半であると判明https://www.gizmodo.jp/2016/06/22_5.html

Netflixも足早に消化していく人が膨大なテキストのブログなどを読むだろうかと考えると答えはNOなのである。RT先の記事をきちんと読んでるやつはほとんどいない。自分こんなことに興味あるんですー(でもちゃんと読んでないし商品も買わないっす)というアピールに使われ流れていくレコード屋のツイートが不憫である。

インスタント、すべてがインスタントなのよ。


こんな世界なので、サブスクで聞くより1000倍くらい高価なレコードで音楽聞くこととか
それをAmazonよりも高い謎の個人商店で購入するとか
Screamo/Skramzのバンドたちがハイプな流行から距離を置いてバカにされながら音楽続けてることとか
限定したプレス枚数で限られた人だけに現物を届けようとしてることとか
すべてがつながっていると思います。


なのでこの程度の文章を長文と思わずに読了し、ディストロで音源を漁ってる人は世界からみたら狂人だけど、絶対に必要な人間。それだけが人間と言ってもいい。









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