2015/10/17

90'sの日本語ロックは今聴くと結構かっこいい



んだよなぁ。
ele-phantのアルバム聴いてから、やっぱ日本語めちゃくちゃかっこいいなと思い色々昔聞いていたものを聴き直しています。でも今の2010年代以降の日本語ロック聞いてても全然何も響かないウンコでしかなくて...それは一体何が違うんだろうと考える。好みの問題で片付けずに真面目に考える。聞いてたものの中から90年代後半のものをピックアップしてみました。

90年代後半は日本語ロックンロールをキッズに広めたミッシェルとかブランキーも流行って、グルーブマスターのTheatre Brookもブイブイ言わせてて、オザケンが日本語詞を追求してて、フィッシュマンズとかもいて色々な方向ですげー金銭的にバブリーだったのと同時にすげー音楽的な時代だったと思うんだけど00年代以降どうしてこうなった?って感じです。当時は何もかもがJ-POPという枠に無理やり押し込められていたので、不自由さもあったと思いますが、逆にいえば広い世界への導線はきちんとできていたように思います。オザケンをDIGれば、彼らがどんな曲の作り方をしていたかもインタビューで出てきます。モータウンとかのレコードを片っ端から聴きまくって最初の10秒くらいでイントロで掴みのない曲はすぐ次の曲へ、というような聞き方をしていたと答えて、そのときはなるほど〜〜〜って思った。オザケンの曲ってイントロ力強くてすげーコマーシャルなんですよね。というか、作り手のレコード聞いている量が尋常じゃなかった時代だと思います。

そういや昔、Firestarter(ex.Teengenelate)の人が少なくともレコード2000枚聴いてない奴とはバンドはできないと言っていたのを覚えているが、いま考えると2000枚でも少ないよなぁ。ディストロで今までレビュー書いてきたのが5年で2000枚くらいだから5年間普通に音楽買って聞き込んでたらそれくらいまでいけちゃうってことだし。聞くのとコピーするのと作るのはまた違うけど、たくさん聞かないとかっこいいポイント、切り口が甘いくなるのも確かだと思う。量が質を担保するって考え方を信じる。そうやってやってきた。

そんなことを先日レーベルの翻訳してる人とトークしていたのですが(いっしょにele-phant聴きながら)、やっぱりなんもかんもBump Of Chickenが悪い!という結論に達し、それは冗談としてもボーカリストが詞について向き合い方が変わったように感じます。クラシックを学んでいない。ミッシェルもブランキーも僕らの上の世代からは馬鹿にされてたように感じますが、少なくともロックンロールの歴史で重要だったビート詩人たちを絶対に読んでいる詞を書いています。詞であれ音楽であれ何かしらロックの文脈に沿ったものが生まれていた時代だし、それが受け入れられていた時代なのかも。Mr,ChildrenもマジでRadioheadだしGoing Steady〜銀杏BOYZもUKロックの流れを汲んでいます。ジャパンにとっての邦楽って当時まだ歌謡曲と洋楽とのクロスオーバーだったと思う。洋楽へのコンプレックスだったのかもしれないが、日本独自の邦楽ってのが00年代以降なのかなぁ。まぁ、90年代から今も活躍している人の歌詞もまた歌謡曲に逆戻りしているような気がするけれど。日本語歌詞について考えることも少なくなっていたけど、これからまた色々聞いてみようと思いました。

なんにせよele-phantのTOBIRAはまじで買ったほうがいいですよ。
3LAでもAmazonでも良いんで...。


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