2021/03/25

Amazonと競争しない僕らは勝ち続ける

自分のインターネット人格という虚構が本体だと思われてしまう節があるのですが、実際の僕はとんでもなくいい加減に生きているので、僕のネットに書いていることのほとんどが嘘だということを知らない人もいるので、こうやって前言っていたことと全く反対のことを書いたりします。つまり僕は別に本心でAmazonに勝てない、とか思っていないわけです。

歌詞なんて必要ないと言った後には、歌詞が重要といわなくちゃ。


http://longlegslongarms.jp/3la_releases/33/daitro_complete_discography.html

Daitroの編集盤を作ります!

というアナウンスをしたのですが300部プレス、1週間ほどでソールドとさせていただきました。取り扱い店舗さまでまだ予約や予約はしないスタンスの人もいると思うので入手できるところはあるかもしれません。Tシャツは3/28まで予約受け付けているのでよろしくおねがいします。


Daitroというか、自分たちのタイプの音楽を売るのはAmazonではなくレコ屋なのであって、つまり合理化とは対極にあるようなめんどくさーいアナログやりとりの中で熟成される独特の"味"みたいなものの繋がりによって成り立っているのであって、めんどくさい奴らがめんどくさい繋がりによって守られ続けたコミュニティというやつ。Amazon=資本主義的な合理性に従い楽なほうへ楽なほうへと進んでいくと、同じ様な人がわんさか集まっていて、そこはそこで地獄なんですね。結果、そういったものと競わない、とにかく他人と競わないで自分が好きなようにやりながらサバイブするやり方を作っていったやつは別にAmazonには負けないのです。勝てないかもしれないけど、負けなければ勝ちというルールにすればそれは勝ちです。


とにかくそこでつながる人たちって基本的に音楽ラバーだし、海外との障壁もコロナ以外はほとんどなかったりして、意外と今の時代でもレーベルは生きていけるのかもしれない。

ただ、レーベルに関連するアーティストやベニューのほうが厳しい時代。死を覚悟すると、もはや人生の残り時間を他人のためだけに使うわけにもいかず、やりたいことに集中することになる。それはやりたいことをリストアップすることでなく、やらないことを決めていくのだ。


とにかく他人とは競わない。




2021/03/14

Amazonに僕らは勝てない

↑こんなんに勝てるかよ! 


少し前はclubhouseが話題になったかと思えばもはや誰もclubhouseの話はしなくなり
そしてエヴァの話も少し経てば誰もしなくなるだろう。
それくらい、すべての話題がコンテンツとしてものすごい速度で消費され続ける。
けれどこの世界はその消費と再生産のサイクルでさえうまく乗りこなすくらいの立ち回りが必要なのかもしれない(適当)


個人ディストロから始まったレーベルだから、かもしれないけれどDIYの力を過信しすぎているところはある、という自覚がある。

自覚があるからこの閉じられたDIY世界にリスペクトを払いつつも、コンフォートゾーンの外へ外へと手を伸ばすのでストレスはつきまとう。

リリースの音源を流通を通してAmazonに納品していただいているのだが、Amazon流通はAmazonから流通もとへオーダーが入って、そのオーダーがレーベルに来るのかどうなのかわからないのだけれど、今トゥイッター見ているとAmazonのオーダーが売り切れて届かないとか、入荷未定の状態とかが続いて毎度もどかしいので試しに自分で納品してみたら24時間と少しで売り切れてしまった。

Amazonに入荷していなくても、欲しい人は在庫もっているレコード屋を探して買うだろう、というのは思い込みでしかなく、Amazonに納品した瞬間にすぐ売れ始めて、1日程度で売り切れてしまうくらい、Amazonには力がある。いや、Amazonに力があるのか、自分たちにそのリスナーたちにリーチするだけの力がなかったのか、Amazonに無い音源は買う手段などないと思われているのか。

Amazonに僕らは勝てない。

とにかくDIYの流通だけでは届かないんだなと思う。
そしてそこで買ってくれるのは、自分の手ではまだリーチできていない層のリスナーであることがほとんどなんですよね。

音楽に限らず、新しいファンの流入が既存ファンの離脱を凌駕することのできない場所は衰退していく。そして新規ファンを獲得しようとする努力はダサくみえる。

だから僕はそのダサいことに頑張って試行錯誤していく。
かっこいいやつらはかっこいいまま無責任に去っていく。