2022年2月始まってしまった。既に1/12が終わってます。
日本のレコードプレス事情は納期も遅くなって値段も跳ね上がってという問題が随所から聞こえていますが(というか自分も言ってますが)メジャーレーベルも参入してきて供給側が生産ラインを独占しつつあり、というビジネス的な問題ですが、後者の値段がたけえという問題は日本という国の問題であり、国策の失敗のせいかもしれません。
NYでの時給が実質 3000円程度、稼ぐ人は5000円くらいになっているということは、20ドルのレコードを送料込みで買っても、やっぱバイト1時間すれば買えちゃう値段なんですよね、レコードは。たぶん、30年前でも同じか?
一方、東京では最低賃金は1040円程度、全国平均で930円程度なのでバイト3時間しても3000円のレコード1枚買うのは無理かもしれない。もはやレコードというモノは貴族の遊びに近い。SDGs的にも環境に悪いし、中古レコードを国内市場で回してるくらいが衰退するこの国では身の丈にあった趣味なのかもしれない。
今後は原油の高騰、その他の材料の高騰も可能性があり、ますます値段はあがる&安定供給できないので納期もあやしくなるという悪循環はありそうです。
「自己責任」という言葉が流行ってますが、自分の周りのことくらいは自分でコントロールできるとはいえ、大きな社会の流れは個人ではコントロールできない。レコードの高騰に関しても半分以上は国のせいなのだから、我々は文句を言うべき対象は無駄なレコードをプレスするメジャーレーベルだけでなく、国であり竹中平蔵である。いつか処刑しよう。
いよいよ明後日リリースの『yeule / Glitch Princess』は日本限定カラーのレコードもあります!115枚のみプレスされた超限定盤ですのでお見逃しなく!プレミア化間違いなし!
— P-VINE RECORDS (@pvinerecords) February 2, 2022
下記画像お取り扱い店舗です!
各種ストリーミングPre-Seveもできますので、こちらからぜひ!https://t.co/02qYsaVx04 pic.twitter.com/n98nkYpil6
まぁしかし、全体の意識が何より良くない方向に向いているのは確かで。
こういう売り方で「プレミア化」を狙うようなのも今の時代には邪悪と言わざるを得ない気がします。Exclusiveする意味がほとんどなく、ただの転売用アイテムと化している。転売ヤーの大量参入を招いたのはメジャーレーベル側の責任なのでプレミア化するのが間違いなしならその対策を講じるべきではないのか。
とか、嫌なことは僕は言いません。誰かが言っていたような気がするし、誰も言ってないかもしれません。
業界全体としては、何故レコードを作るのか、何故Exclusive盤を作るのか、いうWHYの部分を完全に置いてけぼりにしているケースが多々あり、消費者側もそこを良しとしてしまっている。これ、「日本盤」に対しても同じことが言える。誰のためか、何のためか。
業界全体としてどういう方向へ行くべきか、を示せるのが良いレーベル。
我が我がと利益確保を優先するのは、そんなに良いレーベルではないと思う。
若干ブーメランか?