2019/12/06

「レビュー」というものについてのZINEをつくってます

締め切りました!
ご協力いただいたみなさまどうもありがとうございました。

このブログを読んでいる人がいたら、下記企画への参加ができます。
(内容や想定するボリューム考慮し、お断りする場合もありますのでもし検討してる人いたら事前にご一報を)

<企画の意図>
意図としては、感覚的な断片での情報発信があふれている昨今、テキストでのレビューって何なんだろうという思いがありまして、
流れていくSNSの投稿よりも、テキストとして残るレビューにも大事な役割があるんじゃないかなという
いや、もしかしたらないかもしれないですが、皆さんの意見を反映しつつ、読む人がそこに何かしら見出してくれるようなものを作りたいと思っています。
自分の言葉でレビュー(またはレビュー)のようなものを書き続けている人に何かしらの意志を感じずにいられないと思っています。

<内容>
下記に記載しております質問内容に回答する形で、ご参加をおねがいしております。
文字数指定:なし、無制限
条件: 内容、文体は自由ですが良識や趣旨から外れていると感じた場合、掲載しません。
閉め切り: 2020年1月6日
報酬: 申し訳ありませんが金銭的な報酬はご用意できません。フリーペーパーは希望冊数提供いたします。
仕様については、私が希望している方々がこの企画に参加して頂けましたら数ページの冊子となる予定です。
現物については、無料で各地で配布しようと思っています。
※3LAの企画でなく、水谷個人でやっている紙媒体「激音夜話」の企画として動いております。

<質問内容>
Q1.あなたの初めてのレビュー原体験を教えてください。(思い出せる範囲で)
Q2.あなたが近書いたレビューで一番出来が良いと思っている記事を教えてください。
  ※webであればURL等、雑誌等であれば書籍名、掲載ページやタイトル等をお願いいたします。
Q3.あなたにとって「レビュー」とは何ですか?
Q4.あなたにとって「良いレビュー」とはどんなものですか?
Q5.あなたのプロフィールについて教えてください。
 必須:お名前とプロフィール画像(アイコン等でも可)
 他の情報の書き方について、型は自由です。
 例、自分の場合) 名前:水谷 / 所属: 3LA -LongLegsLongArms Records- / ライフワーク: レコードレーベル、ディストロ / 連絡先等 / 備考
Q6: 自由掲載(なにか他に書いておきたい場合がある場合におねがいします)

<回答の宛先>
メール: akihito.mizutani@gmail.com
or twitterなどのDMで水谷までおねがいいたします。

2019/10/23

ディストロ業務日誌 10/15-10/22

このオッサンが作り上げた男根的界隈においては
若い x 女子 x オルタナ/インディー的な新しいジャンルの音楽ってだけで
ある程度のアドバンテージがあることは確かなんだけど
そこに自覚的なのか無自覚なのかどうかはなんとなく、すぐわかる
最後には身の周りの付加価値という名の本当の価値は全部はがれて丸裸になるんだけど
音について語られない音楽とは一体...。
FUGAZIとかBIKINI KILLとか新入荷してます。
Ebullition Recordsと同じく、Dischordの名盤も常備しようと思ってて
みんなすでに持ってるんだろうけどストリーミングで聞くのと音源で聞くのでは
そもそも音質が違うし音楽体験的なところも違うとは思う。
もうそんなことどうでも良くなってる世の中なんだろうけど
だから音よりもビジネス的なところばかり語られ、音よりもポリティクスが語られる。
音楽で最も大事なのは人格でも政治でもないです。

https://www.youtube.com/watch?v=bj54HsBsD0g

週末に見れるのが楽しみすぎるジャストドゥ伊東。
安定のハイクオリティなロークオリティ。


ちょっとMorganaと絡んで映像をアップしてます。
ツーマンを控えたsassya-とlangをそれぞれ2曲収録。
やりなおしなし、編集なしのBURN TO SHINEスタイル。
もっとバンドとってみたいな。
 ex.Daitro〜Baton Rouge。
この哀愁がわかるのはおっさんに片足を踏み込んでいるのかもしれないが、
EMO通過したうえでこの音に行き着いたのには理由がある。
ラジオを公開してます。
「世の中を変えたい」っていう反体制的な音楽がぜんぜん保守的で新しく出てきた芽をつぶしまくるのって意味わかんないです。
自分は初めて反戦集会に参加したのが311テロ以降のイラク戦争のときで
集会が終わった後に共産党関連の団体とかにめっちゃ声かけられたり、集会で歌ってるラブ&ピース的な、なんか牧歌的な雰囲気、ぜんぜんかっこよくない人たちばかりだったのを思い出す。
世の中を変えたいなら、本当にかっこよくないとダメってBIG LOVEが言ってたのは真実で、全然変わってない人たちが言ってても仕方ない。










2019/10/16

ディストロ業務日誌 10/1-10/14

毎日を詰め詰めで過ごしている。
詰め詰めは良くない、遊ばなくなる。
遊ばなくなると話をしなくなるからアイデアがドライブしなくなる。
だから10月はちょっと遊んでます。

インタビューをしました。
lang x sassya-のツーマンに3LAも出店する関係でやってきました。
真面目に語っているように見えますが、最初の30分くらいの内容です。
後半60分くらいはバンドの闇の部分に迫ったりmoreruがいかにやばいかだったりがあって、それがめちゃ面白いのですが本筋とぜんぜん関係ないのでカットしてます。
やっぱ脱線してる話は面白いんですよね。脱線好きなんで。

なんとかラジオも更新。
新しいレコード、新しいレーベル、新しいバンド、新しい人たち。
うるさい人たちいっぱいいるけど、リバイバルよりもこの流れを支持したい。

何も語ってないに等しいです。
この回はビール飲んじゃってるので、ちょっとよくわからないことも口走ってますね。

ブラックメタルをやってるんですが、そのソロ告知をしました。

それはいいんですが、とにかく出演者のジャストドゥ伊東がやばい。
この人は知る人ぞ知る秋葉原グッドマンの伝説。
ライブが数年ぶりに見れるかもしれないのが嬉しすぎます。



やばすぎるでしょ。

なんか活動的になってるんですが、もう1つインタビューを公開。
こちらはDaymare濱田さんにも参加いただいて普段語られないレーベル視点も加えた内容になっています。すごく良いこと言っていた部分があるんですが、作品の答え合わせ的な部分なので、ここはリスナーが受け取ってもらうべきところだと思ってカットしたりしています。
インタビューはきっかけであってほしいけど、ここを参照して何かを語るようなものにはしたくないという僕のワガママでした。


週末の楽しみだったレコ発は台風のため中止に。
自分の家も荒川氾濫したら浸水するレベル5だったんですが、なんとか持ちこたえてくれたのでセーフ。こんなときでも富士丸は営業していて行列もいたそうで。
浸水しながらジャンクなラーメン作ってる店員、気にせず食べ続ける客、見たかったですね。


台風が空けた翌日、ENDON x SWARRRMレコ発は無事開催されることに。
この日のSWARRRMは圧倒的アウェー感があったな。
ENDONの音は凄まじすぎた。
この手のエクストリームミュージックでENDONを超えるバンドなんてほぼ現れないんじゃないかと思うレベルで。


そのまま深夜は全感覚祭でkillieを見たかったんだけどID上限に達してて解散。
深夜の渋谷の街っていつの間にかこんなことになってたのかって感じの汚さで。
ここで自分たちの音楽を鳴らすことってどうなんだとすら思いました。




Marioの新バンドのレコードが届いたのでショートインタビューを行いました。
彼は本当に仕事が早いんですよね。




なんか言ってるなくらいの感じで受け流してください。

2019/10/01

ディストロ業務日誌 9/8-9/30

とにかく色々ある9月。
ラジオは地味に毎週更新できていて、これは自分の特殊能力なのではと思うことがある。一度出来上がったものを継続する能力。


ラジオ効果は全く測れないんだけど、とにかく新譜をきちんと紹介していきたい。
売っていきたい。
ユニオンに入っても、やっぱ欲しいレコードが全然なくて、そんな人たちのために続ける。
だいたいどこもジャンルわけの棚は90年代で止まってる。
2000年代、2010年代をプレゼンすることが出来ないんですよね。
つまり完全古いものをUSEDで売っていくだけの店になってる。
そこでレア盤がどうのという話をしていても、それはどうなんだというところで。

やっぱ、落ち込むんですよね、レコ屋いって。
全然面白くないから。
バズリまくったmoreruのインタビュー。
インタビューで最初にもらった回答が荒削りなんだけど、すごく面白くて、結果的に公開されたものを角のあった部分をそぎ落として、でも尖った部分をうまい感じで残してて、本当に頭の良い人なんだなって、素直に尊敬した。

で、このインタビューの中で批判されてしまった箇所もあるんだけど、それも本人たちも計算済みっていうか、ピュアな無防備でのアンサーじゃないんですよね。
これが届く人にどう届くかってところを見ていて
関係ない人たちにどう言われたって関係ないっていうか。

moreruは、たぶんタコツボ化したシーンに取り込まれずに横断していくと思う。
行って欲しい。

地味に伊藤氏(嫌い)も擁護したコメントをしてくれてて嬉しかった。
でもあの人はかつて2chでめっちゃいわれのない批判を受けてたから
出る杭は打たれるのを知ってるから、余計に若い世代が出た時にそう思ったんだろう。
これが優しさです。




2019/09/09

ディストロ業務日誌 9/1-9/7

仕事の私と3LAのほうの仕事の私がいて、仕事のほうの私は先月まで本当に死んでいたのですが今は案件が変わりまして現在のところ平和に暮らしています。
豊洲なんですけどメシが美味いのが良い。
3LAの新入荷とあわせて、週一でラジオをアップロードするのをなんとか習慣化したくて続けてます。今週はDog Knightsから届いた音源をがんばって紹介中。
これ、激情やらSkramzやらと言ってますが、本当になかなか届かなくて、でも少しずつ反応が出てきた気はしてます。
Yotsuya Kaidanとかもいつも売り切れるは売り切れるんだけどやっぱり入荷後すぐには売り切れないですね、ロシア激情最高峰!とか言っておきながら。
Shin Guardは毎回の布教のしがいがありまして再入荷分もすぐ売れました。
ギターの女の子のオタク感はTRUEだ。
公式Twitterが存在しているんだけど、ツイートの内容が本当にしょうもなさすぎて、真面目なバンドたちと真逆だな。そういう意味ではFor Your HealthのTwitterもしょうもない。で、この2バンドのアカウントがじゃれあってるのが微笑ましい(少しキモい)
このツイートが回ってきて、イアンマッケイのインタビュー読んでいた。
dischord熱が高まってきてレーベルにオーダーをした。
ちょうどBurn To Shineの話なんかもしていて、そういう気分だった。

オルタナティブメディア的に考えていくと
ラジオの次は映像なんだよなと。
このブログももちろん、オルタナ。



2019/09/03

ディストロ業務日誌 8/26-8/31

懲りずにラジオの第2弾を投下。
今回の新入荷音源は1週間のうちに大体売り切れていったので一安心。A

しかしDog Knightsがレーベル活動を来年で終えるという寂しいアナウンスもあり。だいたいこの手のレーベルは少し規模が大きくなってくると、それが生活を圧迫し始めて、それでも頑張れるけど人生の転機が来たら別の道を選ぶ。
Dog Knightsの社長はオトナコドモな時間の終わりだと書いてた。そこから先に進むなら、それをビジネスにするか、みたいな選択があったのかもしれない。

痴漢の話も1週間も経てば下火になり、みんな叩くだけ叩いたらつぎの話題へと移っていく。自分が思うのは痴漢NGの話と独善的な正義感の暴走の話は別。この話を若い子にしたらそもそも話題自体が届いていなかった事実を目の当たりにして目からウロコ。聞いてみると自分達の世代では痴漢なんて発生しないからライブに痴漢がいるということ自体がピンとこないらしい。おじさんのいるところにはいきたくないなというパンチラインを繰り出してこの話題は終了。
全てのおっさんが消えたら社会はすこし平和になるのだろうか。

自分が正義だとして、間違ってる相手には何をしてもいいっていう思考があるとして、それがその場にいる全員に共有されてるような場所には行きたくないな。

それがパンクハードコアなら自分はその名前で呼ばれなくて構わないと思う。

2019/08/28

ディストロ業務日誌 8/19〜8/25

8/20
小岩のBushBashにてMachine Girlsを観た。
日本のKLONNS, Ignition Block M, テンテンコさん、どれもかっこよかった。
Machine Girlsには思想を感じなかった。
頭悪い感じだけどフィジカルに訴えかけるのは快楽。
知ってる方はKlonnsと久しぶりすぎて気付けなかったMs.MachineのMakoさんだけ。
だけど、知らない人ばかりの場所のほうが居心地がよかったりする。
平日も遊ぶ。カルチャー感。大事。
8/21
ラジオを収録した。
編集はあとでやろうとおもって置いてしまったら
結局公開できたのは翌週... 。
明日やろう馬鹿野郎って誰か言っていたのを思い出す。
自分たちみたいなアンダーグラウンドがスピードを忘れたら終わりだ。

8/24
国分寺モルガーナで試験的なDJプレイ。
自宅からターンテーブルx2、ミキサー等を持ち込んで配信テストも行う。
これ、うまくいったら面白いこともっとできそう。
あと、レコードをライブハウスの環境で再生するのは全然家の音響と違うので
発見も多い。
あと10/22(祝日)に出店決定。

2019/08/23

ディストロ業務日誌 8/17-18

8/17-18 新入荷のレビューなどを書きながら過ぎる。 Amanda Woodwardはこの価格になっちゃうけど即完だろうなぁって感じ。最初で最期の入荷。 Carrion SpringもHuman Handsも枚数少ないから自分の分は確保せず売ることにした。寂しいけど仕方がない。 三浦半島で海と空と猫を堪能して週末は終わる。



2019/08/19

ディストロ業務日誌 8/15-16

8/15-16
前日に録音したラジオ内容を編集して公開。
ビギナーズラックによりそこそこRTして聞いてもらえたようです。


次はそんなことないんでしょう。

2019/08/16

ディストロ業務日誌 8/14

8/14
次のオーダーを飛ばす。反応が遅いレーベル、早いレーベルがいるのと海外取引は基本前払いなのでタイミングは考えないといけない。締め払いの仕組み、よくできてると思う。

Shin Guardの歌詞を読んでたけどまったく意味がわからなかった。

ラジオ用の語りを録音、続きは明日。

2019/08/14

ディストロ業務日誌 8/13

8/13
Shin Guardへインタビューを投げた。相変わらずのチープイングリッシュだが、コミュニケーションに必要なのは速さだ。多少の文法が違おうが伝わるものは伝わる。という思い込みが大事。
このバンドのカオスの核がどこにあるのか知りたい、が内面的な表現をどうやって英語伝えればわからない。だから英語のインタビューは何かがこぼれ落ちる。わかっていてもそれは仕方ない。
でもたまにGerdaのような、言ってることが完全に伝わる奇跡もある。
ぜんぶバイブス。

井上陽水のスニーカーダンサーと安全地帯のライブ盤のレコードを買った。

音が良すぎる。

2019/08/13

ディストロ業務日誌 8/12

8/12
月曜日、Jeromes Dreamの予約分が届いている分を梱包して集荷。自分の分は次回入荷分で買うことにした。
彼らのライブ、いくつかyoutubeに上がったりしていて、まぁ映像では全部伝わることはないんだけど実際に現場で体験してる人たちの評価は良いみたい。
結構もう歳だろう、信じられない。

Shin Guardにインタビューしてる。


2019/08/12

ディストロ業務日誌 8/5-11

毎日更新がだんだん雑になってきてる...わけではない。
本当に平日動けなくなってる今週。

今週はまずKuguridoのJyojiくんから急に連絡があって(こういう場合はだいたい彼が何か新しいネタに食いついた時だ)Ictusの映像がアップされてると。
で、チェックしてみたら本当にやばい映像であがった。
機材もそんなによくなさそうな、何かの小屋の中のような場所で観客も40〜50人くらい?の中で伝説が行ってる、そんな記録だった。

この映像とIctusも再度PRしてみたら少し売れた。よかった。
日本盤ディスコグラフィを作るにあたって、同時ぜんぜん金もなかったからクラウドファンディング的なことをして、みんなで作り上げた感覚。
翻訳も解説もめちゃくちゃ気合い入れたから、他の日本盤の帯だけつけただけみたいなやり方は未だに信じられない。

だからこういうこと言うと、知り合いの方にも攻撃してるみたいになるけど
出したら売れるって決まってるような作品じゃないからこうしてるし、
出したら売れるからやらないってなら、それはただの手抜きじゃないかと思う。

で、こんなこと言ってるからかどうかはわからないけど
ディストロ全然売れない。
おかげさまで素晴らしい作品の在庫が切れてない!

ヘミングウェイの「老人と海」と
ハンスの「ファクトフルネス」を読了。

これ、すごく良いと思ってる。
売れなくても彼らだけは押し続ける。




2019/08/07

ディストロ業務日誌 8/3-4

土曜日午前は音源のレビューなど。
再入荷はいいとして新入荷分も多いので結構大変。
来週に回す分もかなりある。

日曜は午前中は幹部会もして、新代田FEVERのディストロ準備。
FIXEDのレコ発、3LA的にはあまり売れる日じゃなかったけど
Some will win, Some will lose
あの人たちのレコ発初日、そしてツアーファイナルをディストロで関われるという感じ。
いったんインタビュー内容を紙で出力して冊子にしていったけど
工数が確保できず簡易版での制作になってしまった。
冊子はもうちょっとちゃんとやりたいな。

他はリリースの話をいろいろ進めたり、
人生の他プロジェクトを進めたり。

FIXEDで学んだのはカルチャー感です。
同日はkillieのワンマンだったけど、
自分で選んでるので後悔しない。

2019/08/04

ディストロ業務日誌 8/1-2

平日の事情が変わりつかの間の休息(若干)
届いてたレコードを開封したり金額計算していた。
金の計算してる時は活き活きしているとの評を頂いた。



Break The Recordsから届いたunfaded x Kuguridoのスプリットも一足先に聞かせてもらって、こりゃ良いぞということになっている。

ずっと聞いてるタナソー氏x三原勇希さんのSpotifyがここのところ映画回だったんだけどその最終回も聞いた。で、音楽シーンの話とも共通する話ってたくさんあって、音楽だけ聞いていても世界のことわかんないよなぁって思う。逆にストレンジャーシングスのマーチを来ている写真をポストしていたGREENMACHiNEのこと思い出して、そういうことだよなって思った。


で、タナソー氏もウノコレ氏も、ゲストで出演しているヒットの崩壊書いてる柴氏も面白いは面白いんだけど、彼らとは違うところで圧倒的に面白いこと言っているのはBig Love Recordsの仲さん。言ってること意味わからんことも多いんだけど、真実をつくことも多いし、批評家とは違う、本物のレコード屋の話は含蓄がある。
レコードを買え、っていうのは半分は利益のためかもしれないけど、半分以上は本当に大事なこと。
レコードを月に何十枚も買ってる期間があった人間がサブスク利用するのと、サブスクしか知らない人間がサブスクを当然のように利用するのとでは、「知ってる」の意味が違う。

https://www.mixcloud.com/BIGLOVERECORDS/






2019/07/31

ディストロ業務日誌 7/31

何もしてない毎日を繰り返しても世の中は動き続ける。
1つの仕事がようやく終わり、
そして偶然にもSWARRRM / ENDONのスプリットがアナウンスされた。

楽しみだ。
週末のディストロ出店に向けて準備しないと。

ディストロ業務日誌 7/29-30

平日、何もできんという意味のない業務日誌書いてる。
でも何も出来なかったという記録でもある。

移動時間などにメールや、LINEや、メッセ等で各方面と連絡は取ってる。

2019/07/28

ディストロ業務日誌 7/28

3LA幹部会を済ませ、毎週恒例のメルマガ配信。
そして夜22時に新入荷のアナウンス。

その他にやったこと。
コーヒーの木の土の入れ替え x 3
意外と根が詰まっているので来年また変えないと。

ディストロ業務日誌 7/27

土曜が始まる。
平日はほぼ終電帰りだったから開けてない荷物とかもあってチェックしながら。

Drei Affenの最新作が届いた!
片面シルクスクリーンの美しいレコード。待ってましたよ。
音のほうも綺麗すぎない、情熱的なエネルギーがあってスペインっぽさ、
やっぱりパンク/ハードコアは地域性、ローカルさがあるのが燃える。


夜はデザイナーの方とお疲れ様会も兼ねて酒を。
鶯谷のディープスポットを案内していただく。
キャッツアイの話など、深い夜だった。


ディストロ業務日誌 7/25-26

最終電車に揺られてつかまっている手すりがベトつくと
俺っていつから稲葉さんになっていたっけ?となる。

Hey... いつの間にかじゃない
自分で選んで歩いてきたこの迷路...

平日の木曜、金曜、何も出来ず。
結局は仕事ができないということになるのだけれど
それが俺のSkramz

2019/07/25

ディストロ業務日誌 7/24

海外便が大量に届いている。
またしばらく入荷賑やかになりそうですが
次のもすぐ決めておかないとだな。

2019/07/24

ディストロ業務日誌 7/22-23

月曜、何もできず。
新入荷した音源がどんどん売れていく。
意外...。

火曜、Orderしていて合計額が出ているオーダーに支払い。
トレードの話になったいるレーベルにほしい音源を伝える。
カナダから連絡きたバンドに返信、ストーナーなんだけど、かなり良くてびっくり。
ライブハウスからイベントの誘いがきていて検討中。
配信とかやりたいなー。






ディストロ業務日誌 7/19-20-21

金曜までずっと囚われていたので土曜にまとめてレビュー。
入荷したまま出していなかった東南アジア音源や、マイナーなScreamo音源たち。
改めて聞きながらレビュー書いていると、すごい音源多々あり。
インドのScreamo/Emo-Violence、意外にもかなりよかったなー。

レビューを終えてから車で少し外出。
姫乃たまさんの出演するラジオを聞きながら越谷へ。


2019/07/19

ディストロ業務日誌 7/18

Faishisfastに送料を支払いいよいよ荷物がこちらへ向かう。
Kidcrashの新譜もまだ出ないの?ってレーベルにメールしておいた。

そしてJEROMES DREAMの枚数確保連絡がきたのでメルマガも出しました。
2018年のリユニオン、そして2019年LPリリース。
もちろん当時のままではないんだけど、それをどう聴くか、楽しまなくちゃね。


週末こそラジオ録音したい。

ディストロ業務日誌 7/17

ポッドキャストをダウンロードして聞いているんだけど
タナソーx三原勇希さんのポッドキャストめちゃ面白い。
https://open.spotify.com/show/7nEkNCcSn3m6FyTVXfCQeP

とにかく音楽の周辺事情についての情報をリアルな現場を知ってる人の視点で語られるのがあまりないんだけど、Jay Kogamiさん出演回はまじめにデジタル事情について語られてる数少ない番組なのでは。
デジタルに限らず、インディーシーンのことや、ロックシーンのこと、フィジカルが売れる人/デジタルで売れる人、その売れ方、みたいなこと。

うちの場合はずっとフィジカルが売れてきた。それはインディーシーンの特徴らしい。
デジタルで売れるというのは、一度どっかんとキャズム突破するとそこからライト層に広がって売れ続ける構造になっているらしい。(=ランキングに留まり続ける)
勝ち組はずっと勝ち続ける。
インディだとフィジカルが売れたあと、売れ続ける(=ランキングに留まり続ける)ということはあまりない。
いまbandcampが動き出しているし、Spotifyも動いてる。
だから自分も新しい考えをもっと取り入れていきたい。

ちなみにSpotifyでScreamo聴いてると未だにレコメンドでRaeinやLa Quiete、Orchidとかをおすすめしてくる。
そうじゃないんだよなァ...と思いつつ、
AIがわかっていないSkramzの今がこちらの手にある限りはまだこの音楽はこちら側だ。

2019/07/17

ディストロ業務日誌 7/16

連休、というだけでただ体を休ませていた日々を終えようやく動き出そうとすると全身が労働しようとすることを拒む。
6時に目覚め、ドアをようやく開けて外に一歩踏み出したのは8時半に近い。
体は病み上がりで心も死んでいる。
OSRUMのタイトルからの名曲「すでに帰りたい」状態。

明日発送荷物の指示をまとめていたら、国内便は1つしかなくあとは全部海外宛て。
ちょっと前までは海外への個人オーダーの荷物はほとんどなかった。
リリースがLPやカセットが出来て、SpotifyやApple Musicでストリーミング配信を世界に向けて投げていったことで、ストリーミング自体は実益に結びついている印象はないんだけど、bandcampでフィジカルが売れるのは真実だ。
ならばサブスクは宣伝費という位置づけになるのかもしれないが、音楽をすべて聴かせてそれらを広告としてコアリスナーに物販を買ってもらうというモデルもなんか違う気がする。

某方から、いろいろな店に卸をしているけど3LAサイトを経由してのアクセスが桁違いに多いということを言われる。
うちのアクセス数は確かに多いかもしれない。
でも情報を提供しているわりにオーダーが少ない気がするから
みんなもっとオーダーしてほしいと願ってやまない。
ほしい音源がすぐ売り切れてしまうという説もあるのだけれど。

US住所に届いているfishisfastの荷物を1つにまとめる。
以降届くやつは次回のでいいや。

電車の中でずっと読み続けていた沢木耕太郎の『深夜特急』の6巻を読み終えた。
長い旅だった。
最後の最後のあとがきが井上陽水との対談ですばらしい内容だった。
少し前まで井上陽水をずっと聴いてる時期があった。
すべてがつながる。


2019/07/16

ディストロ業務日誌 7/15

ストレンジャーシングスにはまってしまい何もできなかった。
発送はした。

ディストロ業務日誌 7/14

発送する程度の仕事しかしていない。
ディストロの神よ、俺を許してくれるだろうか。

blue sketch.が売れすぎて1日で完売してしまった。
むしろblue sketch.以外がほとんど売れてなさすぎ問題なのかもしれないが。
Infant Islandからtwitterで引用リツートあったので軽くやりとり。
彼らの次のスプリットも早めに入荷しないと(もうオーダーしてるかもしれないけど記憶が曖昧)

体調が少し治ってきたのでラジオ録ろうと思ったけど
薬の副作用で舌に口内炎できてしまったのでまた次回。

2019/07/15

ディストロ業務日誌 7/13

ほぼ何もしてない。
新入荷のアナウンスをする程度。
明日には回復したい。

2019/07/11

ディストロ業務日誌 7/11

Amanda Woodwardのディスコグラフィ、もうレーベル在庫はなくなりつつあるらしい。
Indian Summerもほしいけどそこは文脈的に高い金額払うところじゃないなという気がする。
Frail Handsからボーカル抜けたというニュース、
今日は何もやってません。

2019/07/10

ディストロ業務日誌 7/10

体調は最悪である...。あの満員のライブハウスで何か貰ってきたのだろうか。
影武者の頑張りにより発送等は完了済み。
海外のお客さんがUSPSで送らないでくれ、というリクエストをしてきて調べてみたんだけどFedexもDHLも日本から送るとむちゃくちゃ高い。勉強になった。

本日はBreakTheRecordsにKuguridoとunfadedのスプリットをオーダー。
限界なので寝る。

ディストロ業務日誌 7/9

本日はこれのみオーダー。
quiquiの日曜のライブの映像を見せてもらったけど、
新曲群あらためてみてみるとすごく良い。
アルバム楽しみだ。

ディストロ業務日誌 7/8

いつもの仕事が遅くなれば残業はつくけれど失っていくものもある。
わずかな金と引き換えに平日の無駄な時間がなくなっていく。
無駄な時間にはライブに行ったり、音楽を聴いたり、本を読んだり、考えることができる。
結局金を儲けても貧しい人みたいになっていく。

入荷したレコードの盤が歪んでいると凹むこともある。
CDとは違う、デメリットの部分でもある。
形が大きいから外圧の影響を受けやすい。
ジャケットだって水に濡れたらだめになる。
とにかくデリケートだ。
そういうトラブルもあるあるで乗り切っていかないといけない。
それ以上の楽しみを見出していくとだいたい余裕になっていく。

麻痺する感覚と強くなる感覚は似ている。
過酷な経済状況だったり精神状態を乗り越えると、変な自信がついていく。
これくらいの状況なら、自分なら乗り越えられると。
それは表裏一体で、自分の危機感覚が鈍感になっていくということでもある。
感覚は研ぎ澄まさなければならない。

2019/07/08

ディストロ業務日誌 7/7

7/7 I have a hurtの企画でディストロ出店させていただきました。


たくさん売れました、ありがとうございます。

初めて観るnuにサブカルを感じ、5kaiのグルーヴ感とメロディに驚嘆し、quiquiの新曲はブルータルで別バンドみたいになっていた。次が面白そうに感じてる。
DRUGONDRAGON変態的だった。
langはいつも最高のテンションを出せてるのは本当にすごい。
I have a hurtは前回見たquiquiレコ発よりもホーム感が半端なく出ていた。

来週は7/14 Concealmentsの企画で出店。
次はquiqui, sans visageがハードコアメンツの中でやるという面白さがある。

2019/07/07

ディストロ業務日誌 7/6

Dog Knights便が到着したので予約していただいているOrderから発送
DHLからの荷物のトラッキングナンバーはドイツのままステータスが動かなくて不安もあったが、無事到着(突然)
しかし雨に濡れていたからなのか外箱がボコボコになっていて不安を加速させる...
開封の儀、中身の無事を確認。

 今週末販売開始の音源のレビューで、Frail HandsとFrail HandsとGhost Spiritのスプリットを聴いていて
すごく良い作品だなーと思っていたけどプレス数は300枚しかなかった。
こんなに良い作品でもフィジカルは300枚、しかもそれが即完売してなくてまだオーダーできるとは...
世界的にSkramzの波は全然来ていないんだな、ということを実感させてくれるに十分な数字だ。
個人的にはこの状況をそんなに悪いこととも思ってない。
好きな人だけで回していくほうが健全なコミュニティは作れる。
勝負仕掛けるときは仕掛けていけばいいけど
必要以上の上昇志向みたいなものはいらない。
午後からex.Tバンドの亀さんのパーティーへ行って、
久しぶりに会う人たちと話も出来て良かった。

2019/07/06

ディストロ業務日誌 7/5

平日業務が終わっていくと土日のイベントが待っている。
今日は何も出来ず日が暮れていく日なので、一歩も計画は進まず....
しかしFacebookでもう一つのリリースが始まりそうで
こちらは確定していないけど、可能性が強まっている。

フジロックのルーキー枠などが発表されて、TwitterのTLで話題があふれたり
友人からLINEがきたりする。
おめでとうという気持ちもあるけどAfter Hours同様、フェスはフェス、という気持ちがある。誰かに評価されるのも嬉しいけど、結局は自分次第な人生。
ルーキーアゴーゴー出たところで何も変わらない人達もいれば
出たことからチャンスを掴んで二年後のレッドマーキーに出演する人達もいる。
今がそのタイミングじゃなくても、いつか回ってくるチャンスに自分のすべての実力、時間、金を100で賭けれるかという話かもしれない。

2019/07/04

ディストロ業務日誌 7/4

pg99をオーダー、
大量に荷物が届いているのでまた計算中。
Frail Handsのアルバム、スプリット、Cursedなど。
Polyvinylから普通にThe Get Up Kidsも、これはネタになる。
土日とイベントが詰まっているので平日中に準備していかないと。

溶ける年金、老後2000万、
全部いらないから安楽死の薬を配給しろっていう主張があっても
それが狂ってるとは言い切れない世の中。

2019/07/03

ディストロ業務日誌 7/3

ブルーハーブの新しいアルバムを買いに行った。
大学生のときに初めて知ってからずっと聴いててすごいなと思う。
どんどん演歌になっていくけど、走り続けるランナーの音楽はずっと聴いていきたい。
(そして友人たちと内容について語り合う)

そしてリリースの話を少しでも進めるべく、詳細を詰めていく。編集盤だ。
この世に出てない未リリースがないかを聴いていく。
もう一つの話もすこし詳細を聴きつつ、2019年下半期新しいリリースを入れていきたい。

入金確認をして明日の発送できるOrderを確認、大型注文多いのがうれしい。
入荷物の金額などを計算して次の入荷物の原価を振り分けていく。
次の確定申告を準備すべく本も買った。

インタビューの話が全然進まないのですこしリマインドしてみるか。
7/7に向けてもってるネタからフリーペーパー化するのも考えている。

2019/07/02

ディストロ業務日誌 7/2

月曜の新入荷ツイートを終え、一日経ってみると新入荷がほとんど枯れているのですみません。

某国のバンドのリリース話を振ったものは、快諾していただいたので今は内容の詰め。このバンドは同国で最高峰Screamoと言われながらもCDがリリースされていないのと、今出ている最新作がフィジカルでリリースされていない、そして音楽性が変わりつつある今ちょうど良いときって感じなのだ。アートセンスもあるので色々やりたい。

いつもの仕事を終えSPRITで色々みる。内面吐露系のポエトリーは興味ない。
くだらない感じか、突っ走ったやつが良い。

帰宅してメール返信。
日本で一番優秀な大学に在学している外国の方からZINE創刊号にquiquiを取り上げてるとのこと。楽しみ。
ポルトガルのラジオ局から放送で使いたいからフィジカル送ってくれというメール。
こういうのは音源をリップオフするタイプの手口でもあるけど騙されるのも一興、本当に放送してくれたら儲けもの。
Ebullitionは夏休み中らしいのでメールはまだ。Dog Knightsは荷物は送ってくれてるのに金額を教えてくれないので支払いできず問い合わせる。
山形のblaqkotokeのリリースを取り扱うことになったのでたのしみです。
Twolowで山形いったときに出演していて音がかっこよかった。

2019/07/01

ディストロ業務日誌 7/1

日曜の朝は3LA幹部会。6月の終わりなので締めの状態とか、来月以降の話など。

新入荷物はやはり過去の名作、レア盤が売れていく。廃盤系は枚数多く入荷できないから申し訳ないと思いつつ。現行激情追ってくれている方達はほんとうに同志。
先日sans visageとお話していたときに、State Faultsの新譜の最後の曲がまじでやばいという話をしていてはやく聴きたいなと思っていたところ。

イタリアのあるバンドからリリースの話が舞い込んできて非常に魅力的ではあるんだけど、今はもっと激な、Skramzな方向に興味が向かいつつあるから実現はしないかもしれない。その代わりもっと北のほうのバンドに打診中。

Ebullitionへ、売り切れていた音源をオーダー。他にも激情なバンド音源ないかと探したが、今のEbullitionはメタル系や普通のパンク/ハードコアが多くなっていてかつてのように知らないバンド全部探してみようという気にもならない。Policy Of 3やPortrait Of Pastなどを補充。

他はSkeltal Lightningへも連絡。Gillian Carterの編集盤CDを再オーダーしたら既に売り切れていた。やっぱこうでなくちゃいけない!現行の激情/Skramzのリリースはレーベルもファンベースも、今は新しいレーベルのほうへ移行しているのかもしれないな。

Deathwish、No Funeral等は日本に向かっているけど週末に間に合うか...。

2019/06/30

ディストロ業務日誌 6/30

入荷物が集中すると、それを全部レビューしてアップして、という時間が取れないので小出しにしていくしかないんだけど、そうやっていくと入荷したのに販売開始されない音源が溜まった状態になる。そしていよいよレビューしてアップしようというときに「あれ?これ何の音源だったっけ?」「こんなの注文してたっけ」となることが少なく無い。

今回の音源でいくと、Coma Regaliaはジャケットみても何の音源だかわからなかったし、Discogsで調べてみたら50枚限定のツアー用音源だった。Memento Moriもツアー用、Jiyuna!のCDもハンドメイドで、2019年の日本、東京、北区にレア盤が集中している状況が異常だ。はやく売ってみんなの元に届けないと、この場所が変な磁場を生み出してしまう。

ある程度溜まっている音源もなくなってきたのでまた再オーダーを始めないと。
来週にはFrail HandsやNo Funeral Recordsからの音源も届く。
Dog Knights, Zegema Beachも荷物は動いているはずだからそのうちわかるはず。

雑司が谷のCUP AND CONEに行ってみた。
Granuleのレコードが置いてあった。
サイズやカラーいくつか無いのもあったけど、1着購入して帰宅(北区に)
商品数が少ないけど、ブランドってこういうことだって感じはした。
マイナースレット羊がかわいい。


2019/06/29

ディストロ業務日誌 6/29

平日ほとんど集中して音楽を聴ける状況じゃないので、必然的に入荷物を聴いてレビューを書く時間が深夜 or 週末になっていく。
今日は2億年ぶりに入荷したAmanda Woodward、Aussitot Mort、Zann、Dominicの過去作を聞きなおす。00年代の激情黎明期作品は今でもパワーを持っていると思う。音楽ジャンルは音の良さで勝負するようになった瞬間に死ぬ。Amanda WoodwardもAussitot Mortも素晴らしい。フランスにはDaitroもSed Non Satiataも生まれた。どうしてそんなことが出来たんだろう。そしてDominicは当時としては尖った表現で勝負しようとしていたんだと思う。

毎日エヴァを2話ずつみていく。そして沢木耕太郎を読み続けている。
明日もレビュー書かないとメルマガに間に合わねえ。

2019/06/28

ディストロ業務日誌 6/28

GREENMACHiNEの追加オーダーが店舗から来たのでやりとり。
ながく売れて欲しい!国内でアナログで欲しい人はコアなんだけど
もう少しいろいろ混ぜたいな。

ふと、過去記事でマレーシア〜タイ旅行記が出てきたから転載しておく。
深夜特急を読み始めてまた旅に出たくなってる。
レコード事情も当時とはまた変わってきたから、余計に。

旅の記録はすぐつけないといけない。
文章が粗くなっても不完全でも、そこに旅がないといけない。
あとから落ち着いてから書くのは本当の旅行記じゃない。
そう思って、ディストロ業務日誌はつけていこうと思う。

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2011/9/18~9/23の間でマレーシア・タイの旅にいってきました。
当初は旅自体が目的だったが、せっかくマレーシアに行くので 3LAでインタビューもしたKiller CalculatorのSmekにメールしてみたところ 「ちょうどアメリカにいるので会えないけどUtaridの面々を紹介するぜ」との返信が。
ということでUtaridのArwithと会う約束をとりつけることができた。
会うのが平日なのでギグは無いとのことだったので、この際マレーシアのシーンについて色々教えてもらおう!
その後何回かメールをやりとりし、ディストロ現地入荷の注文もして会うまでの準備を整える。

出発の日9/18は某フェスをYASSと見た後、羽田へ直行。
飛行機に乗って即寝、19日の朝方にクアラルンプールに到着してゲストハウス探し。
YASSはマレーシアからすぐカンボジア~タイと回る予定とのことだったが俺は旅レベル1の初心者なのでマレーシア~タイのみ。
初の東南アジア、勝手がまったくわからんのでスケジュールも余裕を持ってみたのだ
最初の一日は二人で市内を見て回ったりドリアン食ったり(めちゃマズイ、二度と食うか)して夜はアロー通りで乾杯!
あまり飲んでないはずだが、途中から記憶が断片的にしか残っていない。
記憶の最後に残っているのはテーブルに運ばれたピザの絵・・・

そうして迎えた20日。
Utaridと会う日だ。
YASSは早朝にボジアに向けて出発してるので既にいない。
ここからは単独行動になる。

だいたいの準備を整え、とりあえずUtarid Tapes運営者であるArwithに電話してみる。が出ない。
待っていても仕方ないので出発。会えなかったら会えなかったでなんとかなるだろう。
ブキッビンタン駅で12時に待ち合わせだがとりあえず5分前集合は基本だろう。
タイトな日本人の時間厳守っぷりを見せつけてやるぜと言わんばかりの俺だったが
彼は約束時間30分後に「いま起きたわ」というメール、あげく一時間遅刻。
仕方ないのでその間また周辺を散策することになってしまった。
マレーシアは物価は安いと聞いていたし実際まぁ安いのだが楽器や輸入盤のCDは結構高い。
パンク系レコード屋も回りたかったけど街にはそれらしきものはまったく見当たらなかった。
そうこうしているうちにKillieのT-ShirtsでArwith登場!遅いわ!


「今日は夜までいろいろ紹介してやるぜ」

テンションの高いArwithと飯を食いながら自己紹介を交えつつトーク。
いかに自分の英語レベルが低いかを思い知らされるが、このあたりは慣れてきたら問題なくなった。
こちらは英語下手を気にしがちだが、向こうはそんなことは全然気にしていない。
こういうときはとにかく伝えようと話していくしかない。

ArwithはUtaridのレーベル、ブッキングで海外バンドをサポートするほかにももうひとつQSDというレーベルを運営しており
Suis La LuneやAmber Daybreakなど今回入荷した欧州激情バンドのCDリリースも行っている。
Utarid TapesもQSDも知っていたが同じ人物により運営されていたとは知らなかった。
彼の行動力は本物でUtarid Tapesも10代の時に始めたレーベルで、名だたるバンドの音源をリリース、 しかもバンド活動にも積極的なうえに、海外バンドのツアーにはほとんど同行して国内~インドネシアまでついていくらしい。
この行動力の高さは本当にリスペクト。
今無職だと言っていたが、そりゃあ仕事になかなか就けないのも納得だ。
それでもマレーシアという土地でDIYの音楽だけで食っていくのは相当難しいとのことだ。
ちなみにテープ需要がほとんどなくなったため今後Utarid Tapesとしてのリリースは
Heaven In Her Armsが最後になりそうだと言っていた。

昼間は市内の友人たちを紹介してくれるらしい。
一件目に入った店はスケート/パンクハードコア系アイテムを扱っている店。
Killer CalculatorのCDはもちろん、国内インディー、メタルコアのCDを面だしで紹介している。
客はほとんど来ないし、店主も好きな音楽をかけて遊んでいる感じだ。
写真はかなりノリノリだが実は恥ずかしがってなかなか写真を取らせてもらえなかった。


次に訪れたのは市内デパートの地下の一角にひっそりと店を構える
レコード屋、Ricecooker Shop。

クアラルンプールで唯一パンク/ハードコアのレコードを扱っている店とのこと。
Utaridでもリリース作品を卸しているそうで、地元バンドマンとリスナーの情報源、社交場として機能している。
CD棚もジャンルと地域別に整理されており、品揃えはかなりマニアックで色々持ち帰りたいアイテムが多数!
ネオクラスト系も結構充実してたな・・・。
そしてノイズや変態(アバンギャルド系)の日本バンドは海外での評価はかなり高い。
このジャンルは普通に日本のアンダーグランドのバンドが入荷しているし、他の海外バンドの音源も
日本風のタイトルやバンド名をつけたものが多い。
そしてGAUZE,SLANGあたりはしっかり入荷されている。こういうのも日本人としては単純に嬉しい。
お客もけっこう入れ替わりでやってくるので比較的繁盛はしているようだ。
来る客もオッサンからキッズまで幅広く、たいてい店主と世間話しつつ帰っていく。
店主のNorr Yaacobとは連絡先も交換できたので今後取引をする話も進んでいます。
彼は日本のレーベル、ディストロとも取引したいといっていたので興味のある方はメールしてみるといいかもしれません。
(メールアド、WEB乗せる)

3LAも店を出すべきだと薦められるが、東京は物価高すぎなのよね。

さて市内散策もひと段落し、休憩。
この後さらに友人が来て車で出かけるとのことなのでしばし待つ。
暇なのでツインタワーや紀伊国屋、周辺の公園や屋台などをまわる。
しばらくして友人(「エロ」っていう名前だった。)到着、なんと彼がUtaridのドラマーであり
Orbit Cinta BenjaminやKiller Calculatorメンバーの家に連れて行ってくれるらしい!
これは行くしかない!
Arwithと三人で車に乗って出発!


市内から車で2時間以上かけて、そのメンバーの家に向かう。

到着したのは既に午後8時くらいだろうか。あたりは既に暗くなっていた。
何かの作業場のような小さな工場の二階にUtaridのギター、ドラムは共同で住んでいた。
入り口や、家のあちこちにポスターやUtaridのフライヤー、写真などが貼ってあってアットホームな雰囲気。
彼らにとってはメンバーは家族のようなものなのかもしれない。


突然の訪問になってしまったが二人は温かく迎え入れてくれ、
エロも交えてさっそく音楽トークが始まる。

家自体は広くはないものの、一室がスタジオ兼音楽部屋のようになっていてドラムセットやギター、レコードなどが置いてある。
レコードは激情系が多いが俺も聴いたことのないようなレコードがたくさんあって次から次へとレコードをかけては盛り上がる。
もちろんEbullition系はだいたいそろっていて、ヨーロッパ系の音源もマストアイテムばかり。
部屋のあちこちにはってあるポスターもいちいちレアなので、これは結構楽しい展開だ。
エロも含め、みんな音楽好きなのでレコードをまわしながら会議のようになり、この曲はこの部分がいいとかなんとか
そういう話が真剣に始まったりする。Arwithが適当にギターを弾きだしたりして、
彼らの場合はこうやって曲が生まれたりするんだろうなぁと思いつつ、いい感じに時間がすぎていく。
Hot Crossの7インチやYage,Enslaveの7インチ、欲しいものいっぱいあったな・・・。


そのうちにマレーシアハードコアシーンの話になり、
Utarid,Kian Fansuri,Orbit Cinta Benjamin,Killer Calculator,etc

このあたりのバンドの話を聴かせてくれと言ったら次から次へとレア音源、デモ音源、未発表音源などを聴かせてくれた。
彼らにしてみれば、まさか日本でマレーシアのカオティックハードコアに興味を持ってる奴がいるとはって感じで
そのこと自体が嬉しいらしい。調子に乗って次から次へと昔のレア音源を探し出してきてくれる。
Utaridで日本にきたことはあったみたいだけど、日本ではそれからも聴き継がれているものもあるし、
Kian Fansuri,Orbit Cinta Benjamin、Quantisなんかは激情系のなかでもチェックしてる人はチェックしているバンドだし
君達はマレーシア激情の中ではかなりレジェンダリーでしょ、Utaridを知らなかったらモグリだぜくらいのこと言ったら
大爆笑だったな。そんなわけないっしょみたいな感じだったけど。
そうこうしているうちに別れの時間に。
色々バンド以外にもシーンのこととか聞こうと思っていたが、楽しくなって忘れてしまっていた。
サンクス!また来ます!


自分が聴きたかったマレーシアのカオティックハードコアバンドは
人脈で繋がっていて、

Killer CalculatorのSmekが言うように一つ一つのバンドの力は大きくは無いため
Utarid Tapesのようなリリース、ブッキングのサポートを続けるレーベルの力が重要になっている。
Arwithは若いし、行動力もあり、人柄も気さくで非常に話しやすかった。
彼はまさに音楽に身を投げうっている感じで、俺みたいな奴が来るってだけでも一日時間を割いて案内してくれる
その姿勢やコミュニケーションで築き上げたネットワークがシーンに与えている影響は絶大なはずだ。
まだ彼らの歴史は始まったばかりという感じだが、今後シーンが大きくなっていくためにはUtaridのような存在は必要不可欠だろう。
これからも3LAではマレーシアシーンをサポートしていくよと約束して帰宅。
夜のクアラルンプールの夜景はやばかった・・・。

次の日からタイへ。
こちらは特にレーベル等の約束もないので好きなように回って帰りました。
今洪水で大変みたいだけど大丈夫かな。