2020/01/14

2020/1/13 狂っている人を大切にしながら生きていく

ディスクユニオンに向かうエレベーターに同乗した女子中学生らしき少女達が、ドアが開いて店内無数のCD棚と獲物をDIGするおじさん達の絵が入ってくるやいなや「なにこれ!?」と声を上げたのが週末のハイライト。もはや妖怪の域に踏み込もうとしているCDカルチャー、今を生きる若者達には未知の世界なのは無理はない。

まずは2020年、聖なる仕事のひとつ、stiffslackの一大決心&挑戦のクラウドファンディングにコメントを書きました。僕のコメント1つで何か動きがあるわけじゃないけど、こういうことなんだよっていうのは伝えたい。

どんどんフィジカルの販売が落ちていく状況、かつてのようにレコードは誰でも買えるものじゃない。ハイカルチャーなんです。そしてバンドも同様、労働者の音楽じゃなくて中流階級の金と時間に余裕のある人たちのカルチャーになっている。これだけ自然を汚染し、金をかけながら、趣味に暴走しながら、金を稼ぐ人たちのことを批判できる資格のある人間など存在しない。ライブハウス併設のレコ屋、狂気でしかない。
ラジオ、2020年も続けています。
2000年代を最悪な形で繰り返す政治と音楽は無関係ではありません。
政治はエンタメ化するしエンタメは政治化する。

多様性が称賛されるとしても、あくまで経済的な利潤の追求や「生産性」のための多様性であり、それに貢献しない多様性は歓迎されない。実際、多様性を謳う企業内で、貧困者や能力の低い人の姿を見つけることは難しい。民主主義から離脱する人々が求めるのは「民主主義なき自由主義」の世界である。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69701?page=5

quiqui、動くのか動かないのか。


 

Strung OutがFatと契約した際、バンドがメタル寄りすぎて周りに反対されていたけど事務所兼自宅のカーペットをメンバー敷いてもらったMIKEが契約を決めた話、音楽ぜんぜん関係なくてよかった。
この映像の制作は2015年、すでに黄金期をすぎたレーベルとバンドの回想録。
いくつか象徴的なエピソードがあるんだけど、やっぱりNirvanaという存在を再評価しないといけないんじゃないだろうか。





2020/01/03

ディストロ業務日誌 2020/1/3 初オーダーをキメる

正月にもずっと北区にいたので元旦から仕事しちゃった。
Funeral DinerとGospelの再発盤や、その他いろいろオーダーしてしまったんだけど、これだけ新譜だの現行だの言っておきながらやっぱりFuneral DinerやGospelを聴くとブチ上がる。とくにFuneral Dinerは本当に凄い。Repeater Recordsのレーベルインフォはすごく大雑把に書いているんだけど、やっぱり比べるとしたらCity Of Caterpillarだと思う。ロックンロールだ。OrchidやYaphet Kottoはちょっと違うし現行Screamo/Skramzとも全然違う。この辺の理解は自分のほうがぜったいわかってると思うんだけどレーベルの真意が知りたい。


Beach Slangの新作もオーダーしてます。ウチ的にはあんま売れなさそうだけど自分の分も欲しいので。リバイバルって基本、原始的なエネルギーを取り戻すための動きだと思うんだけどSheer Magしかり、こういったハードロック/パワーポップの再評価ってあるのかな。

アメリカが新年早々イランに喧嘩売ってるんだけど、イラク戦争のときとは時代が違うよなという気持ちもありつつ、同じだなと思う部分もある。ただ世界の見方があの時とずいぶん変わってしまったから日本が巻き込まれる/巻き込まれないの話をするのはぜんぜん違う。日本は加担しているっていう現実。そしてまだまだ現実に直面してない感覚があるので今年はもっと現実を直視しないといけない出来事は起こりそうです。

ツイッタランドのハッシュタグのトレンドが世界と日本が違うって言ってる人は実際に#WWIIIで検索してみるといい。早速ミーム化してる。

あとゴーンの脱出劇も気になる。

2020年、地獄な感じでスタートしましたね。





2020/01/01

ディストロ業務日誌 2020/1/1 データを整理

Macの中身が音楽と映像ファイルに支配されていて、ピンチのたびにデータを削除しながら生きてきたがもう限界だ。外付けのHDDを買いました。

ディストロが始まったのが2010年で、ブックマークのレーベルのリストも整理した。
エモリバイバルの2010年当時、ネオクラストが立ち上がった2010年当時、あの時のレーベルほとんど無くなっていたなぁ。便乗系のレーベルは1つも残ってない。これは結構すごい。きっちり音楽とアーティストのメッセージを発信したレーベルだけが残っている。バンドも同じでパイオニアだったバンドは解散しても今でも名前は残っていて作品は流通されている。フォロワーで登場したバンドも自分たちのオリジナリティを確立したバンドは、良いレーベルと組んで作品ちゃんと残しているバンドは残っていると思う。残りはほとんど消えたか「その他のone of them」なリストに放り込まれてしまっている。そういうもんだよね。後追いで便乗したって何も残らねえよの精神。

2019年最後のラジオを公開。
Pitchforkの2019ベストどうでしたか?
多様性、ポリコレ要素、強いけれどそれがあるから良いって話にはならないはず。
OK。
日本リリースがなんとなく面白いなと思うのは海外の流れに追従していないことに尽きると思う。よくもわるくも、この島は取り残されているんだけど、もはや開き直って勢いだしたほうが突き抜けられるんじゃないのか。

だからって世界情勢と無関係なわけがない。
自衛隊を戦地に派遣する/しないに関わらず、我々はアメリカに加担し、兵器を作り、遠くで起きている殺人の一旦を担っている。
何を正義面しているんだ?
愛にできることはまだあるかい?への回答は明らかに「ない」

そんな中で考えるのはそれでも良い方向に物事を持っていきたいってところ。
元ZOZO社長の100万円企画をRTするやつらをブロックしながら生きていく。