2021/07/17

人を待たせてはいけない

 ディストロの2021年の売上ランキングを発表しましたのでリンクを貼っておきます。

2021年上半期BEST20発表会
https://note.com/3la/n/neff0de9abc18

こんなニッチな場所でやってるディストロなので基本的には1作品あたりの入荷数はそれほど多くはない。初動の段階で

「これは10枚くらい入荷しようかな〜」

なんて思える作品はほとんどない。

目先の1ヶ月くらい過ぎた以降で在庫が残るレコードは売れる確率がぐっっっと下がっていく、という現実があって3ヶ月後に在庫3枚残っているレコードは次の3ヶ月で1枚売れるか売れないかとかそんな感じなのだ。

だから初回の入荷量が増えれば増えるほどギャンブルになる。
ギャンブルにしない方法は確実に売れる分+αくらいに入荷量を自分で先読みして制限することなのだ。そして僕はギャンブルが嫌いだ。
初めてのパチスロで一瞬で札が溶けていった感覚が忘れられなくて、パチンコ店に入るのはその一度きりでやめてしまった。(当時のバンドメンバーは毎日行っていたが)

だが、「本当に良いレコード」が現れたときにそんな守りの姿勢でやっていてはいけない。
「このレコードはたとえ売れなくなってずっと良いと言い続けていくんだ」くらいの覚悟を持って10枚とか20枚とかのオーダーは決められていく(いつものように嘘だと思って読んでくださいね)
そしてもちろんこのランキングはそんなディストロで10枚以上売れていてる作品ということになる。入荷しなければ販売数も伸びないので、最初のハードル=店主が入荷したいと思えるという基準は満たしている。

あと、もっと入荷したくてもレーベル側で入荷量の制限がかかっているケースも多々有る。
最近のDeathwishリリースは初回入荷数限られてる場合が多いです。
これって海外でもリリース時期を過ぎて在庫が残った場合、急激に売れなくなるっていうのがあるんじゃないかと思っていて、売れ残っている=そんなに良くない作品と世間に認識されてしまう危険があるっていうことで、そのリスクは実は在庫が売れ残るリスクよりも大きなものとして認識されていると思う。
「あとでも買えるっしょ」と思われたら負け。
そんなチキンレースみたいな状況で僕は勝負したいとは思わないですけどね.....

そんなわけで、このランキングの音源のほとんどは既にソールドしているし、再プレスされない限り、再入荷するのもの難しい作品ばかりになっている。つまり、時間が人を待ってくれないのと同じくらい、レコードも人を待ってはくれない。

誰かを待たせてはいけないのだ。





良かった。
もっと新譜の音源を聴きたいんだよな。リイシューとかじゃなくて。

だから旧譜しか聴かなくなったら終わりなんだと思う。 
でも自分も「もうパンクとかEMOとか終わったかも」って何度も思っている。
かろうじてその時その時で何かを突き破ってくれるバンドはいるんだけど、
それもなくなったら廃業だ。


 底クオリティモノマネとか大好きなんだけどSOUL'd OUTブームが我が家に来てます。


あとはキャロルキングを初めてちゃんと聴いたんだけどめちゃくちゃよかった。



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