広告であることよりも費用対効果の方がもんだ(ry
宍戸留美がクラウドファンディングでデビュー25周年プロモーション費用を募集→音楽サイトや雑誌などのインタビューが広告だとぶっちゃける http://t.co/brsrAtWFHL
— 加川 大志郎 (@d4r) 2015, 8月 10
もう、なんていうかプレッシャーというか使命感ですよね。加川さんのツイートを拾って今回も適当に書きまくります。なんか僕、加川さんに操られているような気もしますが...。
さて、今回のネタでは宍戸留美さんが制作するCDをプロモーションするための費用を集めるためにクラウドファンディングを利用しています。CDを作るところまでは決定しているんですね〜。で、彼女はあまりに正直なので「音楽サイトや雑誌は広告」であることをナチュラルに説明(というか、みんな知ってるけどあえて突っ込まないだけですが)したことが面白いねという感じになっています。興味ある方は是非読んでみてください。
僕からしたらそもそも40歳過ぎの水着写真集とかオプションにつけられても全然欲しくないのでまずはそこからですよね?っていう感じだったのですが....
@mizutanisunn ご褒美以外のなにものでも無いので、問題提起される意味が分かりません。
真面目な話をすると、創作物への期待ではなく、活動スタンスへの対価を支払うことになりそうな気がしています。
我ながらこの心理は掘り下げたい。
— 加川 大志郎 (@d4r) 2015, 8月 10
すいませんでした。
「クラウドファンディングで何か作る」というスタイルも大分一般的に認知されるまでになってきたように感じています。以前僕もレーベルのリリース作品でこのシステムを取り入れて多くの皆さんにサポートしてもらった経験があります。(みんなIctus買ってくれ!→詳細)
この時の成功体験があるので、バンド関係の方からクラウドファンディングってどうなの?っていう相談や、とりあえず話聞いてみたいっていう絡みが何件かありました。CDのリリースやプロモーション、MV制作、海外バンドの招聘なんかでも利用できそうですよね。みんなの想いがひとつになる感覚はまるでドラゴンボールの元気玉システムそのものですし、お金が集まってくるとすごく責任というものについて学ぶことができます。
ただ僕自身はクラウドファンディングのテクニカルなところをちゃんと勉強したわけではないです。それでもうまくいったのは、その本質の部分をなんとなく感じていたからなのかもしれません。それについて少し書いてみますが、多分加川さんが僕に書いて欲しい内容とは違ったものになると思います。あとこれから書くことは何も科学的な検証をしていない、なんとなくなテキストになるので予めご了承ください。
そもそもクラウドファンディングじゃなくても、商売...何かを売ってお金にすることを考えたときに、「単価 × 販売個数 = 売上や!」って考えている人だとうまくいかないんじゃないかなぁという気がします。すげー偏見ですけど金融屋とか優秀なビジネスマンっぽい人までこういう考え方してそうなイメージなんですが、多分これじゃクラウドファンディングが投資型にみえて実はギャンブルになっちゃうんじゃないかな。クラウドファンディングの本質は「都合の良い集金システム」ではないんだと思います。表面上ではそう見えるかもしれませんが...。
表面的な、テクニカルな部分だけ語るヤツは危ないから関わらない方が良い、というのは何でもそうだと思いますが「作るものさえ良ければお金は集まる」というのは多分違うと思っています。その人の信頼度が重要な要素になってくるんじゃないかと。
最近みてた例ではVampilliaさんが映画で成功させてましたし、さすがだなぁと思いました。デスメタルのDeath I Amさんのは批判する人もいました。これは文化圏によって考え方が大きく違うからなのかもしれない。アンダーグラウンドは基本的に嫌儲思想が強いです。でも、挑戦している人を応援してあげたほうがポジティブだと思うし、後に続く人も「こういうことしたら叩かれるのかー」と萎縮してしまいそうです。僕も批判的に書かれましたが味方してくれる人がいたのは本当に救われました。失敗してもいいじゃんと思うんだけど、出る杭は打たれるって本当なんですね。
話がそれました。戻します。
「単価 × 販売個数 × 信頼度」(信頼マイナス属性の人は当然失敗します)
加川さんも「創作物への期待ではなく、活動スタンスへの対価を支払うことになりそう」と書いていますが、これを「サポート」と言い換えることもできます。が、それだけだとちょっと不十分な気もします。例えば、ゲーム制作のケースなど見ててもわかるとおり、ある程度知名度のあるゲームの続編だったり、面白いゲームを作った実績のある人が立ち上げた新しいプロジェクトはお金が集まりやすいみたいです。実績があれば信頼はありますからね。信頼関係がガッチリできてればクラウドファンディングはギャンブルにはならない。大事なのはコミュニケーションなんだと思います。うちのリリースの時も、みんなのサポートに後押しされる形で作品をもっと良いものにしようという動きになって、いろいろブーストされていったしね。「サポート」っていうと一方的な寄付に近いようなニュアンスありませんか? もっと相互的に、こう、なんとかいうか、有機的なものだと思うんです。うまくは言えませんが。進捗を報告し合ったり、もっと良いものができるよう意見を取り入れて改善したりとか、みんなで作って行く楽しさも共有できたら最高ですよね。
あと、良い事ばかりではなくて。アートに関して言えば、クラウドファンディングで作られた作品なので、ということで見え方にフィルターかかってしまう可能性もあるのでそのあたりは注意したほうが良いかもしれません。また、それが信頼によって成り立っていることを忘れた振る舞いをしていると、たとえ一回目は成功しても次回は成功しないでしょうね。
@mizutanisunn 今だからぶっちゃけるが、みずたにさんじゃなかったら、Icutusに一万円も出さないからねぇ。今回の件は、いつもの「Name Your Priceにいくらつけるか問題」が別の文化圏でどう作用するか、俯瞰するいい機会だと思ってます。
— 加川 大志郎 (@d4r) 2015, 8月 10
ありがたいお言葉です。
いまでも心折れそうなときにIctusのライナーノーツや翻訳を読み返すと、勇気貰えるんですよ。一生そばに置いておきたい一枚です。
もしクラウドファンディングについて知りたい人がいたら、本を読んでもテクニカルなことしか書いてなかったら不幸なので色んな人の話を聞いてみるのが良いと思いますね。
あとクラウドファンディングでも何でもいいんですが
肝心の音楽の部分がぜんぜん語られないのが一番不幸だと思いますよ。
AKBみたいに「誰も音楽について語らない音楽」って、やばくないですか。
可哀想ですよそれは...。
永田 純
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