2015/09/25

Tokyo >>> Fukushima Unlearned

Endzweck上杉さんと Kowloon Ghost Syndicate安藤さんにより運営されているパンク・ハードコア界の情報を発信しているネットレディオ、Tokyo Unlearned FMにゲスト出演させて頂きました。
1リスナーからディストロ、そしてレーベルを始めるまで、いろいろ語っています。話が長くなってしまったため、前編/後編にわけて収録しています。

http://tokyo.unlearned.fm/post/129677996787/episode-36-20150923-interview-with-mizutanilong

前編ではこれまでの3LAの活動を振り返るような内容なので、以前から3LAをチェックしてくれている方には既知の内容が多いと思いますが、後編では世界のネオクラストについても触れており、現在進行形アジア・ネオクラストについて公に言及したのは初だと思います。他の回も合わせて、是非チェックしてみてください。

ちなみに私の一番好きな回はMINORxUさんが出演されている回ですが、僕の語っている内容もその回を聞いた上で聞いて頂けると流れがわかるかと思います。自分の語りを聞いてて思うのは、とにかく説明がないというか主語や目的語が抜けてるから、聞いてるほうはそれを補って聞かなきゃいけないんだなぁと思って反省しています。また、収録外の時間でも激情ハードコアを聴く高校生のことで盛り上がったり、安藤さん個人への自分の疑問をぶつけてみたりして、いろいろな発見もありました。

内容のほうですが、最初にkillieをかけさせてもらったのは、自分にとって単純にkillieが英雄だったからです。上の代の人にとってのenvyは特別な存在だと感じているけど、僕からすると、ある時点で新しい景色が見えていて、その景色が見えた上で自ら踏み出して"あちら側"に渡っていた人達だと思っています。killieも蝶蛾の時点で次の景色を見ていたバンドだと思っています。彼らは変化を望んで踏み込んでいったバンドです。自分が感じたシンパシーという点においては、killieにはenvy以上の思い入れがあるわけです。リアルタイムだしね。だから、自分より下の代のリスナーがenvyやkillieを崇拝する気持ちとはまた別なんだと思っています。

その世代的なところはMINORxUさんの回を聞けばよくわかると思います。90年代終盤から00年代初頭にかけての所謂DIYパンクシーン、そして00年代中盤から終盤にかけての激情ハードコアシーン、それらもまた世代的な隔たりはあるけれど...では2010年代は何があるんだ?なにか特筆すべきカルチャーは残せているのだろうか?SNSに投稿されているものが残るはずないと感じていますが...。
インターネットがいろいろなものを壊しました。メディアを個人が持てる時代になり、多くの壁が取り払われた事により、自由がひろがったように見えて、パンクのもつ音楽の意味も薄れている様にも感じます。MINORxUさんが、当時のバンド達が上に登って行くと同時に、シーンも消えて行ったというようなことを言っていますが、まさにその通りだと思います。ツールに関しても、こんなものがあればいいのにと思っていたネット以前の人達のほうが、最初からネットに触れている今の世代よりもネットを使いこなしています。

ただネットが発達したことにより良い事もいっぱいありました。東京だけがシーンじゃないという当たり前の事実、多くのグッドバンドにリーチしやすくなりました。それによって東京という存在に対して感じている閉塞感を打破する鍵は、地方=東京以外にあると感じるようになりました。ネオクラストの勃興はスペインのガリシア地方の田舎町、シーンの中心とはほど遠い距離を保った場所からひとつのオルタナティブな動きが生まれました。日本で言えば、東京ではなく姫路からジャパニーズネオクラストを名乗るバンドが現れた事もある種の必然だったのかもしれません。

先日は福島にBand of Accuseの企画(sekienやGOUMも出演)を観に行きましたが、対バンもネオクラスト、クラスト、ラップコア(?)でDJも70'sパンクやヒップホップをかけ、お客さんも革ジャンやスキンズのような人もいて混沌としていましたが、この多様性を許す感じが新しいものが生まれる隙間になっているようにも感じました。東京はそれぞれの界隈で固まってしまっていて、意外と界隈間の交流は少なかったりします。新しい人(=ノイズ)が入り込む隙間がないんですよね。地方だと音楽人口自体が少ないが故に、ジャンルは違っても協力し合ったりというのは当然のようにあるそうです。福島の企画には何か新しいものが生まれるヒントがありそうな気はしました。いっしょに同行したマレーシア人x2名も日本のバンドに感激しまくっていましたね。

人間の思考はパターンを分析して整理しようとするそうです。その理解をはみ出したところに本当の創造性があると思います。いかに「はみ出すか」を考えると、シーンの主流から距離を置いて考える、という状況は必要です。中に入り込むと見えなくなるものは多そうです。

3LAはいまでも結構距離の取り方は気をつけている。
進んで近づいて行くこともあるけど、いつでもオルタナティブな提示の仕方をしたい。
だから今でも考え続けている。
Unlearnedっていう言葉は「無教養な」という意味があるそうです。「無知の知」という言葉があるとおり、自分が何も知らない、という姿勢でいる限りは学ぶことが出来ます。「俺は知っている!」という情報強者的なスタンスは、意外と見落としていることも多いと思いますよ。

まぁこのラジオ、僕の回はあんまり需要ないですよと言ってたんで反応はどうだかわかりません...。


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2015/09/14

激情ハードコアの本質を何に求めるのかという話

新ブログに改訂版を掲載。
http://gekion-yawa.net/real-screamo-1/
======

ゆまっちさんのツイートが異常に伸びていました。
激情ハードコア最近聞いているんだけど何聞いていいかわからん!
そもそもどこで買えるかわからん!
という声は前々から聞いていたけど、このツイートの伸び方をみて、本当に何かしらの定説はあっていいんじゃないかなと思いました。昔はコミュニケーションの場であったmixiが消滅、2chも衰退、twitterではラーメンとアイドルの話題ばかり(by某氏)という絶望的な状況下、音楽の話題でどこで話されているか全くわからない。特に90年代終盤〜00年代中盤にかけて地下音楽シーンでムーブメントになったこの「激情ハードコア」というジャンルに関しては、ネットの意見が中心になっていて、ディスクレビューも微妙なものしか残っていない。あっても「emo」のくくりに取り込まれてしまっていて、とんでもなく世間的な評価は低いサブジャンルです。良い面としては、未だにアンダーグラウンドの立ち位置をキープしているのでコアなリスナーが残っていると思っています。

このリストにあがっているのがかっこいい音源ばかりだということについては異論の余地はありません。他にも良いのはありますが、これをピックアップした人もあまり昔から聴いていたわけではないみたいなので、それ故に初心者にとっては良い指針になるんじゃないかと思います。ディスコグラフィ盤CDをリリースする、というアクションも後世にとっては非常に重要だなと改めて感じました。

ただ、激情ハードコアってそもそも何なん?という話になったときに世代間、地域間の意識の断絶については理解しておく必要があると思います。激情ハードコアの本質を何に求めるのかという話です。これはそれぞれ個人個人で定義が異なる問題ですが、僕はEbullitionというレーベルこそが激情ハードコアのスタンスを体現していると思っています。90年代の激情ハードコアの中心地はアメリカにありました。2000年代に入り、それはヨーロッパへ移っていきます。日本にはアメリカとヨーロッパの両方から情報が入って来た形になっていたと思います。このツイートであがっている2000年代のリストをみると、それがよくわかります。90年代はUSバンドが多く、00年代はEUバンドが多いですよね。日本でも激情バンドが大量発生していたのが00年代です。2010年代に入り、そのほとんどは消えました。消えたバンドについては知ったこっちゃないというのが本心でしたが、最近みちのくonline店主と深夜のラブレターをやりとりしたり、gauge means nothinsカサヌマ氏にインタビューしたりする中で自分自身かなり考えを改めさせられました。とんでもない思い違いをしていたみたいです。

海外ではどうだかわかりませんが、今の国内での意見は「時代に合わない音楽の作り方をしているバンドは消えて行って当然」というような見方があるように感じています。それはある部分では真実だと思います。時代に適合している音楽だからこそ広く支持され、後世に伝わっていきます。ただ、その伝わり方が正しいかという問題については、「ほとんどの場合において、物事は本質が伝わらない」というのが真実なんじゃないでしょうか。
90年代のebullitionが提示していた激情(そんな呼び名は向こうでは無い)と、00年代のEUでムーブメントになっていた激情は違います。日本で発生したムーブメントはもっと別物です。日本の国内音楽シーンを考えてもわかりますよね。

売れていれば正しいなんてことも、売り方が時代にあっていれば正しいなんてこともないはずです。物事の本質を捉えようとする知的な視点は不可欠で、それがなければ「激情」というテンプレにハマった全くの別物の音楽です。いまのDeathwishのスタンスはレーベルには悪いけどそのテンプレを助長しているようにも感じます。同じスタジオで同じエンジニアで同じテイストのジャケットを作ってって、それはもうファクトリーじゃないですか。Ebullitionはテンプレにハマりつつあるストレートエッジに対して、俺等はこういうのもありだと思うぜ?というオルタナティブな価値観を提示していました。この両者のスタンスは対極にあると言えます。Deathwishのバンド達はもちろん素晴らしいし、音楽のクオリティも高いと思いますが、それらが売れているからと言って2010年を代表する激情ハードコアと評価してしまうのは、重要なことを見落としていることだと気づきました。

物事の本質は正しく伝わりません。伝わるのは「誰にでもコピーしやすいわかりやすい表現」です。envyのサウンドをまるごと再現しても、ブルーハーブのリリックをコピペしても彼らの表現しようとしていたことを理解することも、思想を手に入れられるわけでもありません。それはネオクラストの話でも同じです。これはディスクレビュー本、ほんとうに作らないといけないかもですね。続きはそのときに書きます。


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物事の本質はその原始の部分にあるはずです。






追記:以下ツイッターの反応
90年代は聴いてたけど、00年代でもう追わなくなったって意見もちらほら。
ただやっぱりこの記事が届くのも90年代通過組のほうが多いようにも見受けられました。
異論、反論、ぜんぜんウェルカムですよ。

































↑この人がいちばん酷いw

2015/09/09

続)自分のツイッターの解析してますか?〜数字よりも大切なことがある〜

はい。

前回は「エンゲージ率」を稼いでいるツイートはなんなのか、という話までしました。
だいたい予想がついていると思うので先に結論を書いてしまいますが、要するに「文字だけのツイートは弱い」ってことです。
文字だけのツイートより画像付きのほうが反応がある。
URLだけ貼るツイートよりも、そこに自分なりの感情をぶちまけたほうが伸びる。
前回の投稿では僕のクソみたいなツイートのエンゲージ率が2%程度だったことはお見せしました。クソツイートで2%というのは高い方だとは思いますが、今日はクソなツイートでも画像をつけるとどうなるかをお見せしましょう。

テキストとしてはThis Is クソツイート。
ただ「メシや」というだけのツイートにあのちゃん(ゆるめるモ!)の画像を添付してみたところ、




エンゲージ率、27%です。
このツイートをみた1/4の人間が、つい画像をタッチして表示してしまったということになります。
これは"あのちゃん"がかわいいからということも大きい理由でありますが、例えばライブの告知などで画像付きのものとテキストだけのもの、で比べてみるとその違いを体感できるかと思います。反応はぜんぜん違います。
ちなみにこのツイートは1ファボしかついていませんでしたが、もうひとつ試しにツイートを割と気になるタイトルをつけたブログについてツイートしてみました。こちらはRTとファボが数件つきました。


はい。
今回のネタはさっきのツイートよりもエンゲージ率は下がって16%、でも高いほうですね。ただあのちゃんには負けます。
タイトルに「童貞」「可愛くていい子」「オッサンに寝取られ」という気になるワードが入っているのでついURLを踏みやすいと思います。これはブログのタイトルのつけたかたも上手いです。これがテキスト無しの、URLだけのツイートだったらどうでしょう。たぶんわざわざURLの先を踏んでみようという人間はすごく少なくなってしまうんじゃないでしょうかね。そこまで検証する気もなかったのでしていませんが、このブログのタイトルは結構重要な要素です。キャッチフレーズ。

「日記を書きました。http〜〜〜」みたいなブログをツイートを投下する人はいますが、それを情報発信する側の人間がやっているとなると絶望的です。それをやって許されるのは有名人とアイドルだけです。一般人のクソみたいな内容しか書いてない日記なんて誰も興味ないし時間をかけて読みたくないのです。
「重要な内容です。http〜〜」「昨日のこと。http〜〜」みたいなツイートを投下されても、僕はたぶんわざわざリンク先までは読みに行きません。それは書いている人にとって重要なのかもしれませんが、僕にとって重要なのかはわからないし、僕にとって重要であるなら(読む人にとって重要であるなら)そこに何が書いてあるのかタイトルなどでわかるよう、本文のブログに誘導するような配慮をするはずです。読んでもらおうとするサービス精神、それがない、ということは内容はプライベートなものか、それとも自己満足的なものであるのがほとんどだろう、という判断をされても仕方のないことです。暇つぶしツールのクセに、みんなそこまで暇じゃない、というのがネットの怖いところです。

俺たちは魚です。
川の流れまでは変えられません。
アイドルの自撮りはかわいいから許されるのです。
オッサンの自撮りは許されません。
そういう世界です。

だから必死の叫びほど伝わらないのかもしれない。フォロー/フォロワーの中でRTし合って共感を得ているように感じるのは簡単ですが、フォロワー外の人へ自分の思いを伝えるのはとても難しいのです。これは度々各地で炎上している政治ツイートでも同じだと思います。どんなに正しいことを叫んでも必死になればなるほど言葉が尖って行っていることに気づかない人は多く、そういう言葉がフォロワー内で回っているならいいですが、その外へ伝わって行くかというと微妙なところだと思います。ネトウヨはクソですが、自分の言葉を伝えたい相手はネトウヨではないはずです。自分にとって大切な人に伝えるのならば戦うための言葉とは別の言葉を選ぶはずです。(普通のツイートはフォロワーにしか読まれない/似た様なライフスタイルのフォロワーの中にRTして拡散されていく)

話を戻すと、マジなツイート、告知などをするときはある程度テクニカルな面を知った上で感情をぶちまけていくのが良いと思います。テクニカルな面にかんしてはコピーライティングについて勉強すると良いです。エゴサ&RTは、その事柄が盛り上がっていることを伝えるには良いもしれません。SNS上の情報は賞味期限が短く一瞬で流されてしまいます。なので瞬間最大風速を目指すのはわかります。

そんでもってこれだけ書いておきながらなんですが、エンゲージ率という数字も僕は最近微妙だなぁと思っていて、同じような内容のテキストや、画像を何度も投稿していたら意味ないですよね。画像だけスクロールされても肝心の内容が伝わってないとか全然あると思います。やっぱ自分の言葉で感情を伝えることです。誰に伝えるのかをよく考えることです。なぜ何度も同じことを言わなければならないのか、というところまで考える必要があります。それは、ベテランバンドが何故演奏し尽くされた昔の曲を今でも何度も演奏するのか(または昔の曲をやらず新曲ばかりやるのか)、というところまで繋がって来ます。

以上のことはだいたい本とかにも書いてることです。
自分の言葉や思いが伝わるか伝わらないかってそれを生業にしている人にとっちゃ死活問題ですよね。これ、自分の好き勝手にやっててもうまくいかないと思います。
最近研究を進めているので、この先のことを聞きたかった個別にご連絡ください。
あと新しい研究結果や情報があったら教えて欲しいです。

最後に、ついでなのでツイッター解析のページで、フォロワーの解析とかもみてみましょう。例えば、フォロワーの興味関心やライフスタイルを分析ができて、


だいたいあってると思います。
映画情報が多いのは一部の人達と最近マッドマックスで勢いついてるからかと。
やっぱり音楽ネタが多いですね。逆にいうと音楽に偏りすぎているからその他の分野に関しては接点がなくなっているのでは?という考え方もできます。

ついでに男女比はどうでしょうか。


!!!!????

女性少な!!!



〜完〜


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2015/09/08

自分のツイッターの解析してますか?〜エゴサ&RTより大切なことがある〜

はい。
実は7月に書いた「作り手に対価を払え」 の投稿がプチ炎上してましたという話です。
糞みたいなエアリプはオール無視な僕ですが、マイメンのツイートだけは無視できないですよ。今回テーマにするのはツイートや前回ブログに対する糞リプの話ではなく、加川さんの貼ったこの画像に関する話です。
インプレッション?エンゲージメント?いったい何のことなのか?
ツイッターを個人的に使っている人には関係ないですが、情報発信してたりバンドやってたり商売してたりする人はたいていtwitterやfacebookなどSNSを駆使しているかと思います。いまや情報過多の時代でこれをうまく使わないといかんよね....。
よっしゃ!エゴサ&RT爆撃開始や!
いやいやちょっと待ってください。
この情報過多の時代、受け手が無意味と感じる情報をいくら大量に投下しても効果はありません。ここは一つ、自分のツイートを解析してツイッタラーレベルをあげてみようではありませんかという試み。



さて、加川の貼っている画像に表示されている用語を解説する前に、Twitterって実は解析機能があることはご存知ですか?
これがなかなか面白く出来ていて、ツイート毎にどれくらいのユーザーにみられていて、どれくらい反応があったりとか、自分のフォロワーがどういうジャンルに関心を持っているかとか、フォロワーの男女比はどれくらいかとか、どの時間帯のツイートがフォロワーが一番読んでいるかまで解析できちゃうんですね。これを理解して、自分のフォロワーに最適な時間帯に告知を投下していくのがまずは基本になるんじゃないでしょうか。
で、そのツイート解析していけば必ずしもエゴサ&RT爆撃することが「宣伝になる」とは限らないんですね。エゴサ&RTはそれはそれでどういう意味があってやるのか自分で理解してやるべきです。


まずは、用語を簡単に説明していきます。
「インプレッション」とはユーザーがtwitterで投稿をみた数。どれだけのユーザーに表示されたかってことです。フォロワーが多ければ多い程この数字は大きくなる筈です。
「エンゲージメント」のほうが大事です。これはそのツイートに何かしらの反応(RTやファボ、貼ってあった画像をみる、リンク先をクリック等)があった数になるので、本当の意味でツイートに反応があった数になります。エターナル・エンゲージ!!
加川さんの画像をよく見るとインプレッションやエンゲージの数が表示されていますが、2万以上の人のtwitterに表示され、1600人以上の人が何かしらの反応を示しているということになります。RTも100を超え、リンク先(つまりこのブログ)を開いたひとが700人以上。立派に小さいバズを起こしていることがわかります。ふむふむ。
情報発信でツイートする場合の狙いは、「まだ自分の知らない(フォロー&フォロワー関係でない)人に届けるか」「自分のフォロワー向けの情報として届けるか」ではその性格が異なります。エゴサ&RT爆撃はフォロワーにしか届きませんので、フォロー外の人にはあまり効果がない方法ですよね。フォロー外の人に情報を届けるにはどうしたらいいのか?それは多くの人にRTされたり、興味を引く様な工夫をしなくてはいけないということなんです。今回はタイトルもちょっと強気で人を煽る様な文章だったので、反発心もありつつ反応してしまった人もいたかもしれません。


100点を取る必要はないですが、常にアベレージで80点くらいはとっていきたいところです。
では、どういうツイートをしていけば良いのか。これは自分のツイートを解析する他ありません。twitterホームから「アナリティクス」を選択してください。アナルじゃないよ。
そうすると解析ページのホームが表示されるはずです。
月ごとの概要やグラフなどが表示されているのがわかるはずです。
では、とりあえず自分のツイートをみて、反応があるのはどういうツイートなのかチェックしていきます。


ちょっと画像が粗くて申し訳ないですが、直近の3ツイートを拾って来ました。
クリックして開けばちゃんと見える画像として表示されるはずです。
上から、みちのくさんのツイートを引用(引用もとはブログへのリンクあり)、youtubeのリンクはりつけ、ブログの投稿をツイート、です。
エンゲージ率はそれぞれ、8%、5%、10%と言う感じで、ブログツイートは10人に1人は反応があるということです。


こっちがその前の何も情報のない糞ツイートの時。
エンゲージ率2%、1%とマジで糞みたいなツイートという認定を受けていますね。
でも友人の漫画に関するツイートはインプレッションも膨らんでいます。
この違いは何なんでしょうか。

眠いので次回へ続きます。






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2015/09/06

ライブハウスで空気が変わる瞬間はたまにしかやってこない

8月の下旬はラーメンバンドの連続ライブがあり、ディストロのほうも何故か売れまくりブログ更新まで手を回せませんでした。書きたいことと書かねばならんことが沢山あるのだが。とりあえず時系列優先で書いていきます。

ひとつめ。
8/23に小岩BUSHBASH6周年企画に誘って頂きギターリフを刻んできました。
8/29は吉祥寺のWARPです。


重低音は我々のみでしたがMIDDLE演奏時の空気の変わり方がとてもかっこ良かった。MIDDLEは「ex-LOVEMEN/Long Ball To No One/international jet set/EAT TO THE FULL/60'sWHALES/CRADLE TO GRAVE」らしいんですが僕自身がそのあたりよく聴いてこなかったのでわかりませんが、とにかくロックしていました。エモ系のバンドが主に出ているイベントの中で彼らの立ち位置は異質、それ故に格好よさが際立っていて、バンドの格好良さは周りとの差異の中で光ってくるのだなぁと再確認。それが何なのかはわかりませんがライブハウスの空気が変わった時に自分をそれを感じます。

ゴリゴリのメタルやハードコアのイベントに行くとそんなことは無いのですが、所謂一般的なロックやエモ界隈に関しては、イベントでも葬式ムードの時があって、バンドも爆発できずお客さんも弾けられず、そんな時まじでフュネラルだなぁと思ったりするものです。一体何の為にこの場所に集まっているのか!?この企画には何の意味があるのか!?そんな時ってバンドで出る側の意識ってどういう感じなんでしょう。「やりづらいな〜」なのか「チャンスだ!」なのか。僕としてはこういう時に、その空気を一変させて非日常に引きづり込んでくれるバンドが大好きなのですが、MIDDLEやPLAY DEAD SEASONにはそれを感じるし、観ていてもあがります。そういえばこの日PLAY DEAD SEASONはメンバー病欠の為出演キャンセルでした...。無念。(PDSは翌週の吉祥寺WARPでは無事復活していて、病み上がり感はありましたがやっぱりロックしていました。)※この日のイベントはフュネラルでは無かったですよ。念のため。

小岩BUSHBASHは本当に素晴らしいライブハウスで、フロアの空気はスタジオライブとかに近い雰囲気がありますね。カレーも美味いしスペースも広いし。終演後は店長が先頭にたって別の企画のフライヤーを配布していく。こんなライブハウスは他にないですよ。
こういう形でやっているからすごくアットホームに感じるし、来日で連れて来たHEXISガイズもこういう雰囲気だからとても気に入ってくれたんだと思います。本当にいつまでも続けて欲しいし、ライブハウスで育まれた文化を我々も大切にしていかんと思いました。
そういうことをMCで言うべきだったのかもしれませんが...。

でも空気が変わる瞬間は頻繁にはやってこないですね。
フュネラルな雰囲気だったら、それをアゲていけるバンド、
盛り上がっているなら、それを黙らせちゃうくらいのバンドが観たいんですね。

でも全部がそんなバンドだらけだったらどんなイベントになるんだろう...。
そんなイベントを実現させてしまいそうなのがこちら。


REDSHEERが企画するこの集会、メンツやばすぎ。
ちょっとエクストリーム過ぎる展開ではありますがまさに『闇の祭典』って感じです。
ここでどんな世界がみれるのか楽しみです。

http://grayworld.jp/vol3/
チケットの予約はこちらからでも可能です。
3LAはディストロで出店します。
今回もシーンの最後尾から観させてもらいます。


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2015/08/20

成功体験者としてクラウドファンディングの本質(と思われるところ)を少し語ってみた。


もう、なんていうかプレッシャーというか使命感ですよね。加川さんのツイートを拾って今回も適当に書きまくります。なんか僕、加川さんに操られているような気もしますが...。

さて、今回のネタでは宍戸留美さんが制作するCDをプロモーションするための費用を集めるためにクラウドファンディングを利用しています。CDを作るところまでは決定しているんですね〜。で、彼女はあまりに正直なので「音楽サイトや雑誌は広告」であることをナチュラルに説明(というか、みんな知ってるけどあえて突っ込まないだけですが)したことが面白いねという感じになっています。興味ある方は是非読んでみてください。
僕からしたらそもそも40歳過ぎの水着写真集とかオプションにつけられても全然欲しくないのでまずはそこからですよね?っていう感じだったのですが....



すいませんでした。


「クラウドファンディングで何か作る」というスタイルも大分一般的に認知されるまでになってきたように感じています。以前僕もレーベルのリリース作品でこのシステムを取り入れて多くの皆さんにサポートしてもらった経験があります。(みんなIctus買ってくれ!→詳細)

この時の成功体験があるので、バンド関係の方からクラウドファンディングってどうなの?っていう相談や、とりあえず話聞いてみたいっていう絡みが何件かありました。CDのリリースやプロモーション、MV制作、海外バンドの招聘なんかでも利用できそうですよね。みんなの想いがひとつになる感覚はまるでドラゴンボールの元気玉システムそのものですし、お金が集まってくるとすごく責任というものについて学ぶことができます。

ただ僕自身はクラウドファンディングのテクニカルなところをちゃんと勉強したわけではないです。それでもうまくいったのは、その本質の部分をなんとなく感じていたからなのかもしれません。それについて少し書いてみますが、多分加川さんが僕に書いて欲しい内容とは違ったものになると思います。あとこれから書くことは何も科学的な検証をしていない、なんとなくなテキストになるので予めご了承ください。


そもそもクラウドファンディングじゃなくても、商売...何かを売ってお金にすることを考えたときに、「単価 × 販売個数 = 売上や!」って考えている人だとうまくいかないんじゃないかなぁという気がします。すげー偏見ですけど金融屋とか優秀なビジネスマンっぽい人までこういう考え方してそうなイメージなんですが、多分これじゃクラウドファンディングが投資型にみえて実はギャンブルになっちゃうんじゃないかな。クラウドファンディングの本質は「都合の良い集金システム」ではないんだと思います。表面上ではそう見えるかもしれませんが...。
表面的な、テクニカルな部分だけ語るヤツは危ないから関わらない方が良い、というのは何でもそうだと思いますが「作るものさえ良ければお金は集まる」というのは多分違うと思っています。その人の信頼度が重要な要素になってくるんじゃないかと。

最近みてた例ではVampilliaさんが映画で成功させてましたし、さすがだなぁと思いました。デスメタルのDeath I Amさんのは批判する人もいました。これは文化圏によって考え方が大きく違うからなのかもしれない。アンダーグラウンドは基本的に嫌儲思想が強いです。でも、挑戦している人を応援してあげたほうがポジティブだと思うし、後に続く人も「こういうことしたら叩かれるのかー」と萎縮してしまいそうです。僕も批判的に書かれましたが味方してくれる人がいたのは本当に救われました。失敗してもいいじゃんと思うんだけど、出る杭は打たれるって本当なんですね。

話がそれました。戻します。

「単価 × 販売個数 × 信頼度」(信頼マイナス属性の人は当然失敗します)

加川さんも「創作物への期待ではなく、活動スタンスへの対価を支払うことになりそう」と書いていますが、これを「サポート」と言い換えることもできます。が、それだけだとちょっと不十分な気もします。例えば、ゲーム制作のケースなど見ててもわかるとおり、ある程度知名度のあるゲームの続編だったり、面白いゲームを作った実績のある人が立ち上げた新しいプロジェクトはお金が集まりやすいみたいです。実績があれば信頼はありますからね。信頼関係がガッチリできてればクラウドファンディングはギャンブルにはならない。大事なのはコミュニケーションなんだと思います。うちのリリースの時も、みんなのサポートに後押しされる形で作品をもっと良いものにしようという動きになって、いろいろブーストされていったしね。「サポート」っていうと一方的な寄付に近いようなニュアンスありませんか? もっと相互的に、こう、なんとかいうか、有機的なものだと思うんです。うまくは言えませんが。進捗を報告し合ったり、もっと良いものができるよう意見を取り入れて改善したりとか、みんなで作って行く楽しさも共有できたら最高ですよね。

あと、良い事ばかりではなくて。アートに関して言えば、クラウドファンディングで作られた作品なので、ということで見え方にフィルターかかってしまう可能性もあるのでそのあたりは注意したほうが良いかもしれません。また、それが信頼によって成り立っていることを忘れた振る舞いをしていると、たとえ一回目は成功しても次回は成功しないでしょうね。


ありがたいお言葉です。

いまでも心折れそうなときにIctusのライナーノーツや翻訳を読み返すと、勇気貰えるんですよ。一生そばに置いておきたい一枚です。
もしクラウドファンディングについて知りたい人がいたら、本を読んでもテクニカルなことしか書いてなかったら不幸なので色んな人の話を聞いてみるのが良いと思いますね。

あとクラウドファンディングでも何でもいいんですが
肝心の音楽の部分がぜんぜん語られないのが一番不幸だと思いますよ。
AKBみたいに「誰も音楽について語らない音楽」って、やばくないですか。
可哀想ですよそれは...。


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2015/08/17

あ.... あ.....


俺が悪かったよ....




2015/08/16

Raienから始まる最近あった話のまとめ

ただのクソ日記です。
Raienの新譜『Perpetuum』が入荷してきて改めて聴いているのですが、やっぱり彼らめちゃくちゃ良いなと、いろいろ思いを馳せている。

以前3LAでリリースしたBaton Rougeの『Totem』は、メンバーがDaitroを同時進行していた時と違うサウンドなっていて、Daitroを解散し、それぞれの人生観などが反映された正に人生のサウンドトラックと言えるようなアルバムとなっている。(詳細についてはCDのライナーノーツに記しているので是非購入してください)
Raeinの新譜もそれに近いテーマとなっていて、そういうことを音源のレビューに書いてはいるけれども、Raeinの場合はBaton Rougeと少し意味が違う。
彼らの場合は未だに激情シーンの中心に居続けていて、フェスでは美味しい時間帯にプレイするし、Loma PrietaやAmpereなど現行シーンの最前線で活躍するバンド達ともスプリットをリリースする。音楽性も攻撃的ではなくなったとはいえ、やっぱり自分達が築き上げた欧州激情のスタイルに誇りを持っているようにも感じる。
2000年代とは違い、もはやシーンそのものが流行ではなくなっているけれど、2010年に入っても彼らは彼らのやり方でDIYに拘った自主リリースを継続している。シーンの中心にいるけれど、距離も置いているのだ。facebookにアップされる彼らの写真はいつも楽しそうだ。ベテランのバンドが良い作品を作り続けるっていうのが流通してる自分にとってもとても心強い。


同時入荷したCloud RatはRaeinとは対照的に新たにシーンに登場したバンドだった。過去形。今はもうルーキーじゃない。
多くのバンドが1st, 2ndで消えていくのを見ている身としては、3rdアルバムはいよいよ試される時間に入っていると思う。様々なストレスはあるかと思うが、彼らが作り上げて来たものは暗くも美しい名盤と呼ぶに相応しい内容となっている。
個人的にも表現が難解な内容でも、思想が詰まっているのが大好物なのですごく気に入っている。表現としての意味ではkillieとかにも近いと思います。
Cloud Ratはバンドメンバーも人生のステージを少しずつ登っているところで、先日ギターのRorikには赤ちゃんも生まれてバンド以外でも「「「「人生」」」」って感じなのですが、大変だと思うけどサポートは続けたい。
音源のディスコグラフィーCDを出す話があったのですが、頓挫しています。これはうまいことまとめたいと思っていますが,,, ジャパンツアー実現とか出来れば状況も動くと思うのですが。



先日「ハードコアはメタルの手柄を横取りしている」って言われたのですが、そんなことはないから安心しなよ。
3LAではブラッケンドクラスト、ブラッケンドハードコアも取り扱っているけれども、それは何もブラックメタルの客を奪おうっていう話じゃないんだ。現行シーンの最前線では多くのサブジャンル同士がクロスオーバーしている。その中でバンドのメンバーとしての異種配合も起こるし、リスナーのクロスオーバーも起こる。メタラーがハードコアに触れて、ハードコアの世界に入って行くこともあるし、その逆も当然ある。でも、その世界を深く知ろうと思ったらやっぱり「専門店」にいって基礎までディグりたくなっちゃうんだよ。
ウチは暗くて叙情的なハードコアが多くて、ハードコアの暗いヤツを好んで買って行くお客さんがいたけど、いつのまにかゼロ次元(Zero Dimensional Records)のお客さんになっていたパターンも確認されている。彼が本当に求めていたのはブラックメタルだったのかもしれないなっていう話で、要はウチでブラッケンドとかでブラックメタルに初めて触れたとしても、それがきっかけでブラックメタルに本当に興味をもってディグろうとしているヤツの熱い探究心に、ウチでは応えられないっていうこと。
だから専門に深く広く取り揃えている専門店にいくことになるんだよ。ブラックメタルをウチが取り入れたって、その利益は結局のところブラックメタルシーンに還元されるものと思っているよ。きっかけを与えているだけっていう話。
ディストロに必要なのは専門性だと思います。それぞれがそれぞれの分野でスペシャリストになって、クロスオーバーしている部分は共有するけれど専門性が高くなったところは別店舗に誘導すると。それでいいじゃないって感じなんだよね。やっているほうからすれば。

あとこれ!
TwolowのCDリリース情報が解禁されました。
このバンドについて語るのは相当後になると思います。メンバーが語らないので。


....。
まじか。

2015/08/10

Ebullitionの話から始めるシーン断絶の話

(続き)

Ebullition Recordsの示した切り口、新しいハードコアの可能性こそが日本で「激情ハードコア」と呼ばれる音楽の原点のようなものだと思うけど。
日本での話になりますが、もちろん日本のシーンに影響を与えているのはEbullitionだけではないことは前提の上でですが、There is〜とかKularaとかそういう界隈でオリジネイターとして今も語り継がれている人達が、活動当時提示していたものが何故今も語り継がれているかというと音楽だけでなくてそこに思想や新しい切り口、視点があるから音楽にもEbulltion同様に強度があるように感じるわけです。なので、僕もディストロという活動を通して好きな音楽を音だけでなくその中身を語り継がなきゃいかんと思うのです。基本的に多くはリアルタイムじゃないので後追いならではの視点もあると思うしね...。時間が経った音楽にはガンガン解釈を加えていって良いんじゃないかという方向性です。

そんなKularaのメンバーが現在関わっているMERMORTの2ndアルバムレコ発が先日行われて、しかもenvyのダイロク氏がドラムを担当というエポックメイキングな一夜があったのですが(ライブ映像があがっていないのが惜しい)これが本当にキラーな内容だった。ライブでの演奏の切れ具合もそうだし、表現しているものをなんとも形容できないが、これこそ激情ハードコアやエモ/ポストロックの未来の可能性なんじゃないかとすら感じさせる刺激的なものだった。共演していたPOWERや2UPなど、先駆者たちが今現在鳴らしている音にはオリジネイター故の何かが詰まっている。言葉にできなかったり、映像でも伝わり切れない「この感じ」がライブシーンの最後の砦のようにも思えます。

この場所に激情ハードコア好きな若いリスナーがほとんど集まっていなかったことはなんとも惜しいなとも思ったが、導線の問題なんじゃないかとも考える。シーンはどこかのタイミングで断絶しているようだ。



若いリスナー、と言えば先日高円寺の二万電圧に3LAで出店させて頂いたときに色々な話を聞いたのですが、「若いバンドで何か良いのないですか」という話で当ブログに度々登場する加川氏から「『明日の叙景』というバンドがイイヨ」と聞いたので今度タイミングが合えばライブを見に行こうと思っています。20代前半くらいのバンドでどんなバンドが良いの?という話題すら情報が我々の耳には届いてこない。これもシーンの断絶の話だと思う。もっとこういう話はオープンにしていけば良いと思うが、ネットには情報が溢れ過ぎている。情報の信頼度が問題だ。

音楽を語る場所は必要ですよね。
それこそ江古田ポレポレポレとかはきっと良い効果が生まれて行く筈。

POLYGON
POLYGON
posted with amazlet at 15.08.16
MERMORT
RINNE RECORDS (2015-09-23)

2015/08/04

GLAYから始まるEbullitionの話

だいぶバレているが、ビッグネームが好きだ。
メジャー感のあるバンドの音楽にはやはりそれなりの理由があったりする。
アングラな音楽が好きな時期もあったが何周も経て、メジャーなものの良さに気づいた。
B'zやGLAYの良さ、やっぱりある。


曲を主に作っているTAKURO氏(Gt)は母子家庭なんだよね。
家は貧しかったけど母親が歌が好きでいつも歌っていたから家庭は明るかったらしい。そういう時期があったから、彼には聴いている人を励ます様な歌を作りたいというはっきりした動機がある。ポジティブパワーで作られているので、多くの人に届けばそれはそれで良いと思うわけです。

一方でアンダーグラウンドな音楽というのは↑のようなポップスに馴染めない、言うなれば社会不適合者に共感される要素が多分にあります。
彼ら(あなたも...)は既存のルールからはみ出してしまったが故に、これまでの常識を無視し、時にその爆発的なエネルギーでこれまでにあった常識やルールを覆してしまうことさえあります。以前メタリカの記事でも書いていましたが"アンダーグラウンド音楽の芸術的な価値"というのは、既存ルールを書き換えてしまうようなアイデア、ものの見方、切り口、それらに関わる知性への刺激、に密接に関係していると思います。その価値の根拠が音楽的な要素だけでないからこそ、それらはオリジナルと呼ばれ、クラシックであり続けるというわけです。NWOBHMの勃興、スラッシュメタルの隆盛、SEX PISTOLSの登場、USハードコア...そういったムーブメントは新しい音楽であり、新しい価値観の提示だったという話ですが、ここらへんは今回省略します。


で、「激情ハードコア」の話に無理矢理飛びますが、激情ハードコアのルーツを辿ればEbulltion Recordsに辿り着くのは必然。90年代、Ebullitionというレーベルが提示していたのは当時の新しい価値観、いや新しいというより「こういうやり方、見方もあるだろ?」っていうオルタナティブな提示でした。音楽的にはニュースクールハードコアからの分派という捉え方でも問題ないと思いますが、型にはまることから抜け出し、それぞれのバンドがそれぞれの解釈でハードコアを鳴らしていた時代、その「時代の音楽」が記録され、世界に向けて発信されてきました。そこで重要になってくるのは音楽的な要素はもちろんですが、それ以上にアイデアや思想。音源のひとつひとつにレーベルとしてのメッセージが込められているのも最高。各バンドの音も良いですがレーベルのあり方としてもひとつの手本を示しているように思います。糞みたいな世の中だからこそ、今Ebullitionを再定義し、オリジナルのパワーを取り戻すべきなんです。

日本でいうならenvyやクララ、there is... 後から登場した3cm tour, gauge means nothing, そしてkillie...他にも数々のバンドがEbullition文脈に共鳴して登場しましたが彼らもまたオリジナルな視点を提示した存在です。ジャパニーズ・クラシックです。ものの本質を知るにはオリジナルを知る以外に道はありません。かつて70'sパンクを聴き始めていた20代前半、SEX PISTOLSについて僕はそれほど重要視していませんでしたが今言えることは、当時の僕はアホ以外何者でもなかったなということです。

しかし今でこそEbullitionの評価は確立しているように見えますが、表面的な部分、テクニカルな部分でなく本質についてどの程度まで理解が深まっているのかは謎です。これまでその本質について語っている人を少なくともネット上で見た事はない。これらの本質は実演というボディランゲージでしか語られてこなかったわけです... 多分。

本質を知りたいか?
知りたいのなら教えてやる。
金を払え(レコードに)

音楽は芸術、科学、論理、感情、物理学、心理学などの要素が複雑に絡み合っている。
そして音楽について何がわかっていて、何がわかっていないか明らかになっていない。
ヒントを与えるとしたら言葉の定義こそ重要ということでしょう。

続く

2015/07/22

作り手に対価を払え


CDが売れない時代、「フィジカル(レコードとかモノのことね)を買ってくれ!」という主張は音楽業界から度々聞かされて来た。しかしちょっと待ってくれと。そこのCDを買ってくれと主張しているバンドマンさん、今あんたは自分のオカズをxvideoで済まそうとしているんじゃないのかい?その映像だって多くの作り手が関わっているんだぜ?オマエは作り手に対価を支払っているんだろうな?

という問題提起(多分)が、07月21日(オナニーの日に標準を合わせているのは流石と言わざるを得ない)にマイメン加川氏からポストされた。多くの賛同者にRTされていること、またある者は照れ隠しのFavを付けていることからも、この投稿はプロの自慰愛好家達の共感を得ているのが伺い知れる。

話は変わるが、エロの主戦場がフィジカルからデータへ移り変わっていく中で「コミュニケーションとしてのエロ」は消滅したように思う。もはやそれは誰にでもリーチできるものになった。しかし、ネットの恩恵により多くの情報が無料で手に入るようになったことと引換に私達は多くのものをなくしてしまった。そのひとつが想像力である。何か一つの情報を得るために、我々は多くの犠牲を払わなくてはならなかったのだ。その先にあるものを想像し、何度も裏切られた。パッケージ絵に騙されながら、真実を読み通す第三の目(通称サードアイ)が鍛えられていったのだ。鍛えられた想像力は、音楽においても力を発揮していたに違いない。

しかしインターネット以降、正解に最短距離で辿り着ける様になったことで世界は一変した。音楽に関して言えば、ほとんどの音源が試聴して聞けるために駄盤を掴まされることがなくなった。無料で幾らでも聞く事ができるから限られた小遣いの中で買った音源を仕方なく何度も聞き倒す事もなくなった。その結果起きたのは音楽のグローバル化だ。だれもが同じような価値観で同じような音を、「良い音」だと信じ込んでいる。アンダーグラウンド界隈でさえも、世界中で似た様な音が悪い意味で同時多発で生まれるようになった。それは果たして良い事だったのだろうか。

昔はDeathwishの音は凄く良いと思っていた。しかし今は、同じエンジニア、同じスタジオで録音されるサウンドプロダクションがあまりに方向性が同じすぎて刺激がないと感じている。それよりももっとローカル化している音楽を、その土地の匂いや空気感がパッケージされているような音を聴きたいのだ。世界にはこんな音楽があるんだともっとわくわくさせて欲しいのだ。キミだけのこだわりを聴かせて欲しいのだ。自分の価値観を吹っ飛ばして欲しいのだ。
(深夜の新井薬師のスタジオでのキャッチクライ、あの衝撃は今でも鮮明だ。)

DMMの課金勢だからといって安心していちゃダメだ。人気作やランキング上位の作品ばかり見ているようじゃ、普通の人間と同じインプットしか持っていないということ。自分だけのオリジナルなアウトプットを目指すなら常人とは異なるインプットを持たなくちゃいけない。安易に「企画モノ」に流れるのも間違いだ。自分だけのこだわりを見つけ、それを磨いていくのが大切なんだ。俺はそのこだわりにこそ金を払いたい。

自分だけのこだわりを見つけた人なら、他人が大切にしているこだわりにも気づいてあげられるはずだ。
コングラッチュレイション 
今宵、僕たちは友達のように踊るンだ....



'70s Punk Styleで気になっているバンド。X-V.I.D.E.O。英国スメル。



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2015/07/16

TJLA FESTのお知らせ





先日アナウンスを行いました。たくさんの情報拡散協力、本当に感謝しています。

今回はドイツのポストブラックDownfall of Gaiaの来日をサポート&以前から交流のあったTokyo Jupiter Recordsと組んで『TJLA FEST』という企画を立ち上げました。
大きな目的としては↑にあるとおりですが、やっぱり我々のサポートしているシーン自体はまだまだ日本国内では浸透していなくて様々な問題に直面することが多々あります。
で、その中のひとつが「フェス」だと思っています。
他ジャンル、たとえばメタルフェスだと大小既に国内で定着しているものがあるしアンダーグラウンドでも、ZDRやはるまげ堂さん主催のものや、ハードコア界隈もたくあんあるのだけれど、よく考えたら「ネオクラスト」とか「ポストブラック」とか、このあたりのサブジャンルって無いよね。「激情」「ポストハードコア」に関していえば既にSay Hello To Neverの『Summer Meeting』はあるけれど、いつまでも先輩の背中みててもだめでしょ。我々は挑戦するべきでしょう。

Tokyo Jupiterも何度か海外バンドの招聘を行っていて、その中で問題になってくるのってやはりリアルなところで収支だったり、あとはもっと多くの人に見てもらう機会が欲しいところだと思います。海外のツアーだとDIYツアーの中でも、フェスを挟んだりして回って行くパターンがあって、まぁそれだけ海外では各地で小規模フェスが確立しているということなんだけど、そうやって各地に定着しているイベンターがいるから育まれているものってあると思います。海外とか地方のバンドもそのフェスを組み込んでツアー考えたりできるような。もちろん考えてることはそれだけじゃないんだけど。
たくさんのお客さんが混ざり合う様なイベントになれば良いなと願ってます。なので上記のような「激情」とか「ポストブラック」「ポストメタル」「ポストロック」とか、そういう音楽だけに囚われずに、自分達にとって刺激的な音楽性を持ったバンド達が集まってます。一見メチャクチャな組み合わせにみえるかもしれませんが、そのあたり狙いはちゃんと考えているので伝わる事を信じています。

一過性のイベントじゃなくて次回、その更に次へとこのフェスを継続していきたいと既に考えています。来週以降はTJRサンからの発表があるので続報お待ちください。

2015/06/27

初期衝動と承認欲求を超え、疑似創作を超えるために聴く音楽。それはB'z。


いや〜〜〜〜〜少し前になりましたがB'zのライブに行って来ました。
いや、正確には「B'zのLIVE GYM」に行って来ましたよ。
場所は味の素スタジアムという超ビッグ案件、最新作『EPIC DAY』のツアーということもありましたが、稲葉さんも50歳だしいい加減みておかないといかんだろということで急遽チケットを入手し全く予習もせず相変わらず『LOOSE』周辺を聴きなおしただけで当日を迎えました。

ライブのセットリスト的には往年のヒット作を連発するスタイルではなく大半が新曲だったのでなかなか不完全燃焼感はありましたが、それでも「YOU&I」や「love me, I love you」「ZERO」などの90'sソングをやられた瞬間にはテンション上がらざるを得ませんでした。はっきりいって音響はクソそのものでしたが、ときおり聴かせる静かな曲でのTAKのギタートーンは本当に最高以外のなにものでもなかったです。全体的にはダサめのロックナンバーが多くて、かつての90'sのB'zを期待していた人にとっては残念な内容だったのですが、別の意味でB'zの格好良さも発見したように思います。

B'zの歌詞ってみんな結構ネタ的に扱っているように思うんですが、結構この歳になって改めて聞くとぐっとくる内容のものが多いですよ。
それは別に彼らが歌っている内容を変えたわけじゃなくて、B'zが流行っていた当時聴いていた自分はまだ子供だし、歌っている歌詞の意味はわかってもそれにシンパシーを抱ける程"単純に人生経験が足りなかった"んだろうと思っています。むかし「ワケ分かんねえな...」と思ってきいていた歌詞も今では不思議と共感できたりします。

『Pleasure '91〜人生の快楽〜』とかね。いま歌詞読むだけでヤバいです。
周りが就職決めたり、父親になっていったり、そんな中で「胸を張って生きるしかない」って歌いながらバンド続けてる稲葉さんの心中察するだけでぐっときませんか。
こないですか?
そうですか...おかしいですね....

基本的にこの人の歌詞は所謂"back in the day"モノなんだなぁと気づいたのは最近のことで、長距離走者として音楽業界を走り続けている人だからこその哀愁が詰まっています。「ギリギリchop」とかもそういった視点で聴けばそれなりにぐっとくるポイントなんかもあるはずです。

で、自分が一番良く聴いていたアルバムが『LOOSE』('95)なわけですが、このアルバムもこの歳で改めて聞くと相当にヤバい内容です。
まず1曲目『spirit loose』ですが、TAKのギターカッティングと稲葉さんのシャウトのみの曲。B'zはこの二人で成立するんだという宣言ですね。
2曲目『ザ・ルーズ』は稲葉さんの家庭教師時代の話が元になっていて、まぁそういうのはB'zネタでは良くある話だからとくに重要視していなかったんですが、次の3曲目が『ねがい』なんですよ。家庭教師しながらも、バンドをやりながら「ねがいよ叶えいつの日か」と歌うわけです。「そうなるように行きてゆけ」と。誰に歌うのか?もちろん自分自身に歌うわけです。もうね、ブルーハーブでいうところの『未来は俺等の手の中』ですよね。
そして稲葉さんはTAKに出会いを夢を叶えるわけですが...アルバムの次の曲、4曲目が『夢見が丘』っておいおいおいおいおいおい。その後の流れは、This Is 90's B'zな全曲捨て曲無しの完璧な流れなんですが、終盤の『BIG』で「明日の俺は今日よりもビッグ」と歌い、『drive to MY WORLD』では「ドライブしよう知らない世界へ」と歌います。そう、まだまだ新しい領域へとチャレンジしようとする気概も見せつけています。

(中略)

初期衝動や承認欲求といった感情は創作意欲を掻き立てますが、それはイコールの話じゃない。
誰かの文脈を借りて、それを継ぎ足して行く様な疑似創作もそこにはない。
周りに誰もいなくなってもそれを続けられるか。
彼らの賞味期限は切れているから、もはや流行とは無縁だし、時間がたてばたつほどダサくなっていく。そんな自分達の音楽と一緒に走りながら、それでもライブで歌い続ける。
ライブでの新しめの曲達は本当にダサかったですが、ああこれがロックなんだなぁと思いました。年配の客も多かったですが、彼らもB'zの中に自分を観ているのかもしれません。

最近いろいろな方と話す機会に恵まれ、やはり続けることの意味は思っていた以上に大きいような気がしています。
一瞬で燃え尽きるやつのほうが格好いいのか。
長く音を響かせていたヤツのほうが格好いいのか。
僕は長く続けている人へのリスペクトの仕方を学んだ様にも感じます。
そして長く続けている彼らは、新しく出て来た僕らのことを厳しい目で観ている。彼らは多くの人が出て来ては、勝手なことばかり言ったあげく消えて行ったのを見ているから。
要は情熱を試されているんだなと。
逆に、情熱を正しく燃やし続けていれば今は遠い人達とも繋がれるような気もしています。
グッドラック。



余談ですが、僕は『ウルトラソウル』の意味を遂に理解しました。
あれはライブにいかないと理解できないでしょう。


LOOSE
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