今回はドイツのポストブラックDownfall of Gaiaの来日をサポート&以前から交流のあったTokyo Jupiter Recordsと組んで『TJLA FEST』という企画を立ち上げました。
大きな目的としては↑にあるとおりですが、やっぱり我々のサポートしているシーン自体はまだまだ日本国内では浸透していなくて様々な問題に直面することが多々あります。
で、その中のひとつが「フェス」だと思っています。
他ジャンル、たとえばメタルフェスだと大小既に国内で定着しているものがあるしアンダーグラウンドでも、ZDRやはるまげ堂さん主催のものや、ハードコア界隈もたくあんあるのだけれど、よく考えたら「ネオクラスト」とか「ポストブラック」とか、このあたりのサブジャンルって無いよね。「激情」「ポストハードコア」に関していえば既にSay Hello To Neverの『Summer Meeting』はあるけれど、いつまでも先輩の背中みててもだめでしょ。我々は挑戦するべきでしょう。
Tokyo Jupiterも何度か海外バンドの招聘を行っていて、その中で問題になってくるのってやはりリアルなところで収支だったり、あとはもっと多くの人に見てもらう機会が欲しいところだと思います。海外のツアーだとDIYツアーの中でも、フェスを挟んだりして回って行くパターンがあって、まぁそれだけ海外では各地で小規模フェスが確立しているということなんだけど、そうやって各地に定着しているイベンターがいるから育まれているものってあると思います。海外とか地方のバンドもそのフェスを組み込んでツアー考えたりできるような。もちろん考えてることはそれだけじゃないんだけど。
たくさんのお客さんが混ざり合う様なイベントになれば良いなと願ってます。なので上記のような「激情」とか「ポストブラック」「ポストメタル」「ポストロック」とか、そういう音楽だけに囚われずに、自分達にとって刺激的な音楽性を持ったバンド達が集まってます。一見メチャクチャな組み合わせにみえるかもしれませんが、そのあたり狙いはちゃんと考えているので伝わる事を信じています。
ライブのセットリスト的には往年のヒット作を連発するスタイルではなく大半が新曲だったのでなかなか不完全燃焼感はありましたが、それでも「YOU&I」や「love me, I love you」「ZERO」などの90'sソングをやられた瞬間にはテンション上がらざるを得ませんでした。はっきりいって音響はクソそのものでしたが、ときおり聴かせる静かな曲でのTAKのギタートーンは本当に最高以外のなにものでもなかったです。全体的にはダサめのロックナンバーが多くて、かつての90'sのB'zを期待していた人にとっては残念な内容だったのですが、別の意味でB'zの格好良さも発見したように思います。
基本的にこの人の歌詞は所謂"back in the day"モノなんだなぁと気づいたのは最近のことで、長距離走者として音楽業界を走り続けている人だからこその哀愁が詰まっています。「ギリギリchop」とかもそういった視点で聴けばそれなりにぐっとくるポイントなんかもあるはずです。
で、自分が一番良く聴いていたアルバムが『LOOSE』('95)なわけですが、このアルバムもこの歳で改めて聞くと相当にヤバい内容です。
まず1曲目『spirit loose』ですが、TAKのギターカッティングと稲葉さんのシャウトのみの曲。B'zはこの二人で成立するんだという宣言ですね。
2曲目『ザ・ルーズ』は稲葉さんの家庭教師時代の話が元になっていて、まぁそういうのはB'zネタでは良くある話だからとくに重要視していなかったんですが、次の3曲目が『ねがい』なんですよ。家庭教師しながらも、バンドをやりながら「ねがいよ叶えいつの日か」と歌うわけです。「そうなるように行きてゆけ」と。誰に歌うのか?もちろん自分自身に歌うわけです。もうね、ブルーハーブでいうところの『未来は俺等の手の中』ですよね。
そして稲葉さんはTAKに出会いを夢を叶えるわけですが...アルバムの次の曲、4曲目が『夢見が丘』っておいおいおいおいおいおい。その後の流れは、This Is 90's B'zな全曲捨て曲無しの完璧な流れなんですが、終盤の『BIG』で「明日の俺は今日よりもビッグ」と歌い、『drive to MY WORLD』では「ドライブしよう知らない世界へ」と歌います。そう、まだまだ新しい領域へとチャレンジしようとする気概も見せつけています。
Q:江古田ポレポレポレってどんなところ?
A:ミュージックバーです。店内かなりアットホームな雰囲気(写真下記参照)、昔のファンジンも豊富で国内外バンドの貴重なインタビューを読み漁ることもできます。
今回の会は伊藤氏(killie/Say Hello To Never Recordings)プロデュースです。
■Ekkaia
スパニッシュ・ネオクラストが好きな方にとってはもう定番!熱狂的なファンに対しては「知っていて当たり前」のバンドです。活動時期は90年代の終盤からで、メンバーはそれぞれデスメタルやグラインドコア畑出身なのは意外。でもスパニッシュネオクラスト黎明期のバンドはみんなそんな感じでした。エモーティブな激情ハードコア要素とクラストをミックスさせた彼らのサウンドは、His Hero Is Gone,Tragedy等のバンド達から音楽的要素だけでなく反資本主義といった思想面での影響を大事にしており最後まで商業的なムーブメントに関わることなく活動しました。活動初期から「Neocrust」と呼ばれていたわけではなくその呼び名については常に議論の的となっていたように思います。活動停止から何年も経ちましたが、いま聴いてもかっこいいバンドです!
■Black Panda
モーターヘッドに近い感じのネオクラストで、別名「モーター・クラスト」とも呼ばれています!日本で知っている人は少ないかもしれませんね。だからこそ、知っていると「Black Panda聴くんだ!」と尊敬されるかもしれません。Madame Germen、NASHGUL、SL'S3のメンバーが在籍していましたが、メロディックな印象が強いネオクラストとはまた一味違ったアプローチをしているのが特徴です。
"BROILER""CORBATA""200%""SETE STAR SEPT""REAL REGGAE""RED RAN AMBER""SEDEM MINUT STRACHU""Violent Gorge""Maticrust""HOMICIDE"
梵天レコード (2014-07-04)
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ブラックアルバムと比べてもサウンドのビジョン、アイデアも全く不十分と言わざるを得ない。メタリカ脳になっている自分としてはこういう不完全な作品も残してしまうところが人間らしくて良いなという感想です。ただ良い曲もあります。「Hero Of The Day」は新たなメタリカのサウンドを描き出しいるし、「Mama Said」は両親が離婚し、母親も早く死んでしまったジェイムズの過去が反映された美しい曲になっていてこの曲だけクオリティが段違いになっているのが驚きです。良い曲もあるけれどもアルバムとしてはやはり評価できない。