2015/08/20

成功体験者としてクラウドファンディングの本質(と思われるところ)を少し語ってみた。


もう、なんていうかプレッシャーというか使命感ですよね。加川さんのツイートを拾って今回も適当に書きまくります。なんか僕、加川さんに操られているような気もしますが...。

さて、今回のネタでは宍戸留美さんが制作するCDをプロモーションするための費用を集めるためにクラウドファンディングを利用しています。CDを作るところまでは決定しているんですね〜。で、彼女はあまりに正直なので「音楽サイトや雑誌は広告」であることをナチュラルに説明(というか、みんな知ってるけどあえて突っ込まないだけですが)したことが面白いねという感じになっています。興味ある方は是非読んでみてください。
僕からしたらそもそも40歳過ぎの水着写真集とかオプションにつけられても全然欲しくないのでまずはそこからですよね?っていう感じだったのですが....



すいませんでした。


「クラウドファンディングで何か作る」というスタイルも大分一般的に認知されるまでになってきたように感じています。以前僕もレーベルのリリース作品でこのシステムを取り入れて多くの皆さんにサポートしてもらった経験があります。(みんなIctus買ってくれ!→詳細)

この時の成功体験があるので、バンド関係の方からクラウドファンディングってどうなの?っていう相談や、とりあえず話聞いてみたいっていう絡みが何件かありました。CDのリリースやプロモーション、MV制作、海外バンドの招聘なんかでも利用できそうですよね。みんなの想いがひとつになる感覚はまるでドラゴンボールの元気玉システムそのものですし、お金が集まってくるとすごく責任というものについて学ぶことができます。

ただ僕自身はクラウドファンディングのテクニカルなところをちゃんと勉強したわけではないです。それでもうまくいったのは、その本質の部分をなんとなく感じていたからなのかもしれません。それについて少し書いてみますが、多分加川さんが僕に書いて欲しい内容とは違ったものになると思います。あとこれから書くことは何も科学的な検証をしていない、なんとなくなテキストになるので予めご了承ください。


そもそもクラウドファンディングじゃなくても、商売...何かを売ってお金にすることを考えたときに、「単価 × 販売個数 = 売上や!」って考えている人だとうまくいかないんじゃないかなぁという気がします。すげー偏見ですけど金融屋とか優秀なビジネスマンっぽい人までこういう考え方してそうなイメージなんですが、多分これじゃクラウドファンディングが投資型にみえて実はギャンブルになっちゃうんじゃないかな。クラウドファンディングの本質は「都合の良い集金システム」ではないんだと思います。表面上ではそう見えるかもしれませんが...。
表面的な、テクニカルな部分だけ語るヤツは危ないから関わらない方が良い、というのは何でもそうだと思いますが「作るものさえ良ければお金は集まる」というのは多分違うと思っています。その人の信頼度が重要な要素になってくるんじゃないかと。

最近みてた例ではVampilliaさんが映画で成功させてましたし、さすがだなぁと思いました。デスメタルのDeath I Amさんのは批判する人もいました。これは文化圏によって考え方が大きく違うからなのかもしれない。アンダーグラウンドは基本的に嫌儲思想が強いです。でも、挑戦している人を応援してあげたほうがポジティブだと思うし、後に続く人も「こういうことしたら叩かれるのかー」と萎縮してしまいそうです。僕も批判的に書かれましたが味方してくれる人がいたのは本当に救われました。失敗してもいいじゃんと思うんだけど、出る杭は打たれるって本当なんですね。

話がそれました。戻します。

「単価 × 販売個数 × 信頼度」(信頼マイナス属性の人は当然失敗します)

加川さんも「創作物への期待ではなく、活動スタンスへの対価を支払うことになりそう」と書いていますが、これを「サポート」と言い換えることもできます。が、それだけだとちょっと不十分な気もします。例えば、ゲーム制作のケースなど見ててもわかるとおり、ある程度知名度のあるゲームの続編だったり、面白いゲームを作った実績のある人が立ち上げた新しいプロジェクトはお金が集まりやすいみたいです。実績があれば信頼はありますからね。信頼関係がガッチリできてればクラウドファンディングはギャンブルにはならない。大事なのはコミュニケーションなんだと思います。うちのリリースの時も、みんなのサポートに後押しされる形で作品をもっと良いものにしようという動きになって、いろいろブーストされていったしね。「サポート」っていうと一方的な寄付に近いようなニュアンスありませんか? もっと相互的に、こう、なんとかいうか、有機的なものだと思うんです。うまくは言えませんが。進捗を報告し合ったり、もっと良いものができるよう意見を取り入れて改善したりとか、みんなで作って行く楽しさも共有できたら最高ですよね。

あと、良い事ばかりではなくて。アートに関して言えば、クラウドファンディングで作られた作品なので、ということで見え方にフィルターかかってしまう可能性もあるのでそのあたりは注意したほうが良いかもしれません。また、それが信頼によって成り立っていることを忘れた振る舞いをしていると、たとえ一回目は成功しても次回は成功しないでしょうね。


ありがたいお言葉です。

いまでも心折れそうなときにIctusのライナーノーツや翻訳を読み返すと、勇気貰えるんですよ。一生そばに置いておきたい一枚です。
もしクラウドファンディングについて知りたい人がいたら、本を読んでもテクニカルなことしか書いてなかったら不幸なので色んな人の話を聞いてみるのが良いと思いますね。

あとクラウドファンディングでも何でもいいんですが
肝心の音楽の部分がぜんぜん語られないのが一番不幸だと思いますよ。
AKBみたいに「誰も音楽について語らない音楽」って、やばくないですか。
可哀想ですよそれは...。


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2015/08/17

あ.... あ.....


俺が悪かったよ....




2015/08/16

Raienから始まる最近あった話のまとめ

ただのクソ日記です。
Raienの新譜『Perpetuum』が入荷してきて改めて聴いているのですが、やっぱり彼らめちゃくちゃ良いなと、いろいろ思いを馳せている。

以前3LAでリリースしたBaton Rougeの『Totem』は、メンバーがDaitroを同時進行していた時と違うサウンドなっていて、Daitroを解散し、それぞれの人生観などが反映された正に人生のサウンドトラックと言えるようなアルバムとなっている。(詳細についてはCDのライナーノーツに記しているので是非購入してください)
Raeinの新譜もそれに近いテーマとなっていて、そういうことを音源のレビューに書いてはいるけれども、Raeinの場合はBaton Rougeと少し意味が違う。
彼らの場合は未だに激情シーンの中心に居続けていて、フェスでは美味しい時間帯にプレイするし、Loma PrietaやAmpereなど現行シーンの最前線で活躍するバンド達ともスプリットをリリースする。音楽性も攻撃的ではなくなったとはいえ、やっぱり自分達が築き上げた欧州激情のスタイルに誇りを持っているようにも感じる。
2000年代とは違い、もはやシーンそのものが流行ではなくなっているけれど、2010年に入っても彼らは彼らのやり方でDIYに拘った自主リリースを継続している。シーンの中心にいるけれど、距離も置いているのだ。facebookにアップされる彼らの写真はいつも楽しそうだ。ベテランのバンドが良い作品を作り続けるっていうのが流通してる自分にとってもとても心強い。


同時入荷したCloud RatはRaeinとは対照的に新たにシーンに登場したバンドだった。過去形。今はもうルーキーじゃない。
多くのバンドが1st, 2ndで消えていくのを見ている身としては、3rdアルバムはいよいよ試される時間に入っていると思う。様々なストレスはあるかと思うが、彼らが作り上げて来たものは暗くも美しい名盤と呼ぶに相応しい内容となっている。
個人的にも表現が難解な内容でも、思想が詰まっているのが大好物なのですごく気に入っている。表現としての意味ではkillieとかにも近いと思います。
Cloud Ratはバンドメンバーも人生のステージを少しずつ登っているところで、先日ギターのRorikには赤ちゃんも生まれてバンド以外でも「「「「人生」」」」って感じなのですが、大変だと思うけどサポートは続けたい。
音源のディスコグラフィーCDを出す話があったのですが、頓挫しています。これはうまいことまとめたいと思っていますが,,, ジャパンツアー実現とか出来れば状況も動くと思うのですが。



先日「ハードコアはメタルの手柄を横取りしている」って言われたのですが、そんなことはないから安心しなよ。
3LAではブラッケンドクラスト、ブラッケンドハードコアも取り扱っているけれども、それは何もブラックメタルの客を奪おうっていう話じゃないんだ。現行シーンの最前線では多くのサブジャンル同士がクロスオーバーしている。その中でバンドのメンバーとしての異種配合も起こるし、リスナーのクロスオーバーも起こる。メタラーがハードコアに触れて、ハードコアの世界に入って行くこともあるし、その逆も当然ある。でも、その世界を深く知ろうと思ったらやっぱり「専門店」にいって基礎までディグりたくなっちゃうんだよ。
ウチは暗くて叙情的なハードコアが多くて、ハードコアの暗いヤツを好んで買って行くお客さんがいたけど、いつのまにかゼロ次元(Zero Dimensional Records)のお客さんになっていたパターンも確認されている。彼が本当に求めていたのはブラックメタルだったのかもしれないなっていう話で、要はウチでブラッケンドとかでブラックメタルに初めて触れたとしても、それがきっかけでブラックメタルに本当に興味をもってディグろうとしているヤツの熱い探究心に、ウチでは応えられないっていうこと。
だから専門に深く広く取り揃えている専門店にいくことになるんだよ。ブラックメタルをウチが取り入れたって、その利益は結局のところブラックメタルシーンに還元されるものと思っているよ。きっかけを与えているだけっていう話。
ディストロに必要なのは専門性だと思います。それぞれがそれぞれの分野でスペシャリストになって、クロスオーバーしている部分は共有するけれど専門性が高くなったところは別店舗に誘導すると。それでいいじゃないって感じなんだよね。やっているほうからすれば。

あとこれ!
TwolowのCDリリース情報が解禁されました。
このバンドについて語るのは相当後になると思います。メンバーが語らないので。


....。
まじか。

2015/08/10

Ebullitionの話から始めるシーン断絶の話

(続き)

Ebullition Recordsの示した切り口、新しいハードコアの可能性こそが日本で「激情ハードコア」と呼ばれる音楽の原点のようなものだと思うけど。
日本での話になりますが、もちろん日本のシーンに影響を与えているのはEbullitionだけではないことは前提の上でですが、There is〜とかKularaとかそういう界隈でオリジネイターとして今も語り継がれている人達が、活動当時提示していたものが何故今も語り継がれているかというと音楽だけでなくてそこに思想や新しい切り口、視点があるから音楽にもEbulltion同様に強度があるように感じるわけです。なので、僕もディストロという活動を通して好きな音楽を音だけでなくその中身を語り継がなきゃいかんと思うのです。基本的に多くはリアルタイムじゃないので後追いならではの視点もあると思うしね...。時間が経った音楽にはガンガン解釈を加えていって良いんじゃないかという方向性です。

そんなKularaのメンバーが現在関わっているMERMORTの2ndアルバムレコ発が先日行われて、しかもenvyのダイロク氏がドラムを担当というエポックメイキングな一夜があったのですが(ライブ映像があがっていないのが惜しい)これが本当にキラーな内容だった。ライブでの演奏の切れ具合もそうだし、表現しているものをなんとも形容できないが、これこそ激情ハードコアやエモ/ポストロックの未来の可能性なんじゃないかとすら感じさせる刺激的なものだった。共演していたPOWERや2UPなど、先駆者たちが今現在鳴らしている音にはオリジネイター故の何かが詰まっている。言葉にできなかったり、映像でも伝わり切れない「この感じ」がライブシーンの最後の砦のようにも思えます。

この場所に激情ハードコア好きな若いリスナーがほとんど集まっていなかったことはなんとも惜しいなとも思ったが、導線の問題なんじゃないかとも考える。シーンはどこかのタイミングで断絶しているようだ。



若いリスナー、と言えば先日高円寺の二万電圧に3LAで出店させて頂いたときに色々な話を聞いたのですが、「若いバンドで何か良いのないですか」という話で当ブログに度々登場する加川氏から「『明日の叙景』というバンドがイイヨ」と聞いたので今度タイミングが合えばライブを見に行こうと思っています。20代前半くらいのバンドでどんなバンドが良いの?という話題すら情報が我々の耳には届いてこない。これもシーンの断絶の話だと思う。もっとこういう話はオープンにしていけば良いと思うが、ネットには情報が溢れ過ぎている。情報の信頼度が問題だ。

音楽を語る場所は必要ですよね。
それこそ江古田ポレポレポレとかはきっと良い効果が生まれて行く筈。

POLYGON
POLYGON
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MERMORT
RINNE RECORDS (2015-09-23)

2015/08/04

GLAYから始まるEbullitionの話

だいぶバレているが、ビッグネームが好きだ。
メジャー感のあるバンドの音楽にはやはりそれなりの理由があったりする。
アングラな音楽が好きな時期もあったが何周も経て、メジャーなものの良さに気づいた。
B'zやGLAYの良さ、やっぱりある。


曲を主に作っているTAKURO氏(Gt)は母子家庭なんだよね。
家は貧しかったけど母親が歌が好きでいつも歌っていたから家庭は明るかったらしい。そういう時期があったから、彼には聴いている人を励ます様な歌を作りたいというはっきりした動機がある。ポジティブパワーで作られているので、多くの人に届けばそれはそれで良いと思うわけです。

一方でアンダーグラウンドな音楽というのは↑のようなポップスに馴染めない、言うなれば社会不適合者に共感される要素が多分にあります。
彼ら(あなたも...)は既存のルールからはみ出してしまったが故に、これまでの常識を無視し、時にその爆発的なエネルギーでこれまでにあった常識やルールを覆してしまうことさえあります。以前メタリカの記事でも書いていましたが"アンダーグラウンド音楽の芸術的な価値"というのは、既存ルールを書き換えてしまうようなアイデア、ものの見方、切り口、それらに関わる知性への刺激、に密接に関係していると思います。その価値の根拠が音楽的な要素だけでないからこそ、それらはオリジナルと呼ばれ、クラシックであり続けるというわけです。NWOBHMの勃興、スラッシュメタルの隆盛、SEX PISTOLSの登場、USハードコア...そういったムーブメントは新しい音楽であり、新しい価値観の提示だったという話ですが、ここらへんは今回省略します。


で、「激情ハードコア」の話に無理矢理飛びますが、激情ハードコアのルーツを辿ればEbulltion Recordsに辿り着くのは必然。90年代、Ebullitionというレーベルが提示していたのは当時の新しい価値観、いや新しいというより「こういうやり方、見方もあるだろ?」っていうオルタナティブな提示でした。音楽的にはニュースクールハードコアからの分派という捉え方でも問題ないと思いますが、型にはまることから抜け出し、それぞれのバンドがそれぞれの解釈でハードコアを鳴らしていた時代、その「時代の音楽」が記録され、世界に向けて発信されてきました。そこで重要になってくるのは音楽的な要素はもちろんですが、それ以上にアイデアや思想。音源のひとつひとつにレーベルとしてのメッセージが込められているのも最高。各バンドの音も良いですがレーベルのあり方としてもひとつの手本を示しているように思います。糞みたいな世の中だからこそ、今Ebullitionを再定義し、オリジナルのパワーを取り戻すべきなんです。

日本でいうならenvyやクララ、there is... 後から登場した3cm tour, gauge means nothing, そしてkillie...他にも数々のバンドがEbullition文脈に共鳴して登場しましたが彼らもまたオリジナルな視点を提示した存在です。ジャパニーズ・クラシックです。ものの本質を知るにはオリジナルを知る以外に道はありません。かつて70'sパンクを聴き始めていた20代前半、SEX PISTOLSについて僕はそれほど重要視していませんでしたが今言えることは、当時の僕はアホ以外何者でもなかったなということです。

しかし今でこそEbullitionの評価は確立しているように見えますが、表面的な部分、テクニカルな部分でなく本質についてどの程度まで理解が深まっているのかは謎です。これまでその本質について語っている人を少なくともネット上で見た事はない。これらの本質は実演というボディランゲージでしか語られてこなかったわけです... 多分。

本質を知りたいか?
知りたいのなら教えてやる。
金を払え(レコードに)

音楽は芸術、科学、論理、感情、物理学、心理学などの要素が複雑に絡み合っている。
そして音楽について何がわかっていて、何がわかっていないか明らかになっていない。
ヒントを与えるとしたら言葉の定義こそ重要ということでしょう。

続く

2015/07/22

作り手に対価を払え


CDが売れない時代、「フィジカル(レコードとかモノのことね)を買ってくれ!」という主張は音楽業界から度々聞かされて来た。しかしちょっと待ってくれと。そこのCDを買ってくれと主張しているバンドマンさん、今あんたは自分のオカズをxvideoで済まそうとしているんじゃないのかい?その映像だって多くの作り手が関わっているんだぜ?オマエは作り手に対価を支払っているんだろうな?

という問題提起(多分)が、07月21日(オナニーの日に標準を合わせているのは流石と言わざるを得ない)にマイメン加川氏からポストされた。多くの賛同者にRTされていること、またある者は照れ隠しのFavを付けていることからも、この投稿はプロの自慰愛好家達の共感を得ているのが伺い知れる。

話は変わるが、エロの主戦場がフィジカルからデータへ移り変わっていく中で「コミュニケーションとしてのエロ」は消滅したように思う。もはやそれは誰にでもリーチできるものになった。しかし、ネットの恩恵により多くの情報が無料で手に入るようになったことと引換に私達は多くのものをなくしてしまった。そのひとつが想像力である。何か一つの情報を得るために、我々は多くの犠牲を払わなくてはならなかったのだ。その先にあるものを想像し、何度も裏切られた。パッケージ絵に騙されながら、真実を読み通す第三の目(通称サードアイ)が鍛えられていったのだ。鍛えられた想像力は、音楽においても力を発揮していたに違いない。

しかしインターネット以降、正解に最短距離で辿り着ける様になったことで世界は一変した。音楽に関して言えば、ほとんどの音源が試聴して聞けるために駄盤を掴まされることがなくなった。無料で幾らでも聞く事ができるから限られた小遣いの中で買った音源を仕方なく何度も聞き倒す事もなくなった。その結果起きたのは音楽のグローバル化だ。だれもが同じような価値観で同じような音を、「良い音」だと信じ込んでいる。アンダーグラウンド界隈でさえも、世界中で似た様な音が悪い意味で同時多発で生まれるようになった。それは果たして良い事だったのだろうか。

昔はDeathwishの音は凄く良いと思っていた。しかし今は、同じエンジニア、同じスタジオで録音されるサウンドプロダクションがあまりに方向性が同じすぎて刺激がないと感じている。それよりももっとローカル化している音楽を、その土地の匂いや空気感がパッケージされているような音を聴きたいのだ。世界にはこんな音楽があるんだともっとわくわくさせて欲しいのだ。キミだけのこだわりを聴かせて欲しいのだ。自分の価値観を吹っ飛ばして欲しいのだ。
(深夜の新井薬師のスタジオでのキャッチクライ、あの衝撃は今でも鮮明だ。)

DMMの課金勢だからといって安心していちゃダメだ。人気作やランキング上位の作品ばかり見ているようじゃ、普通の人間と同じインプットしか持っていないということ。自分だけのオリジナルなアウトプットを目指すなら常人とは異なるインプットを持たなくちゃいけない。安易に「企画モノ」に流れるのも間違いだ。自分だけのこだわりを見つけ、それを磨いていくのが大切なんだ。俺はそのこだわりにこそ金を払いたい。

自分だけのこだわりを見つけた人なら、他人が大切にしているこだわりにも気づいてあげられるはずだ。
コングラッチュレイション 
今宵、僕たちは友達のように踊るンだ....



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2015/07/16

TJLA FESTのお知らせ





先日アナウンスを行いました。たくさんの情報拡散協力、本当に感謝しています。

今回はドイツのポストブラックDownfall of Gaiaの来日をサポート&以前から交流のあったTokyo Jupiter Recordsと組んで『TJLA FEST』という企画を立ち上げました。
大きな目的としては↑にあるとおりですが、やっぱり我々のサポートしているシーン自体はまだまだ日本国内では浸透していなくて様々な問題に直面することが多々あります。
で、その中のひとつが「フェス」だと思っています。
他ジャンル、たとえばメタルフェスだと大小既に国内で定着しているものがあるしアンダーグラウンドでも、ZDRやはるまげ堂さん主催のものや、ハードコア界隈もたくあんあるのだけれど、よく考えたら「ネオクラスト」とか「ポストブラック」とか、このあたりのサブジャンルって無いよね。「激情」「ポストハードコア」に関していえば既にSay Hello To Neverの『Summer Meeting』はあるけれど、いつまでも先輩の背中みててもだめでしょ。我々は挑戦するべきでしょう。

Tokyo Jupiterも何度か海外バンドの招聘を行っていて、その中で問題になってくるのってやはりリアルなところで収支だったり、あとはもっと多くの人に見てもらう機会が欲しいところだと思います。海外のツアーだとDIYツアーの中でも、フェスを挟んだりして回って行くパターンがあって、まぁそれだけ海外では各地で小規模フェスが確立しているということなんだけど、そうやって各地に定着しているイベンターがいるから育まれているものってあると思います。海外とか地方のバンドもそのフェスを組み込んでツアー考えたりできるような。もちろん考えてることはそれだけじゃないんだけど。
たくさんのお客さんが混ざり合う様なイベントになれば良いなと願ってます。なので上記のような「激情」とか「ポストブラック」「ポストメタル」「ポストロック」とか、そういう音楽だけに囚われずに、自分達にとって刺激的な音楽性を持ったバンド達が集まってます。一見メチャクチャな組み合わせにみえるかもしれませんが、そのあたり狙いはちゃんと考えているので伝わる事を信じています。

一過性のイベントじゃなくて次回、その更に次へとこのフェスを継続していきたいと既に考えています。来週以降はTJRサンからの発表があるので続報お待ちください。

2015/06/27

初期衝動と承認欲求を超え、疑似創作を超えるために聴く音楽。それはB'z。


いや〜〜〜〜〜少し前になりましたがB'zのライブに行って来ました。
いや、正確には「B'zのLIVE GYM」に行って来ましたよ。
場所は味の素スタジアムという超ビッグ案件、最新作『EPIC DAY』のツアーということもありましたが、稲葉さんも50歳だしいい加減みておかないといかんだろということで急遽チケットを入手し全く予習もせず相変わらず『LOOSE』周辺を聴きなおしただけで当日を迎えました。

ライブのセットリスト的には往年のヒット作を連発するスタイルではなく大半が新曲だったのでなかなか不完全燃焼感はありましたが、それでも「YOU&I」や「love me, I love you」「ZERO」などの90'sソングをやられた瞬間にはテンション上がらざるを得ませんでした。はっきりいって音響はクソそのものでしたが、ときおり聴かせる静かな曲でのTAKのギタートーンは本当に最高以外のなにものでもなかったです。全体的にはダサめのロックナンバーが多くて、かつての90'sのB'zを期待していた人にとっては残念な内容だったのですが、別の意味でB'zの格好良さも発見したように思います。

B'zの歌詞ってみんな結構ネタ的に扱っているように思うんですが、結構この歳になって改めて聞くとぐっとくる内容のものが多いですよ。
それは別に彼らが歌っている内容を変えたわけじゃなくて、B'zが流行っていた当時聴いていた自分はまだ子供だし、歌っている歌詞の意味はわかってもそれにシンパシーを抱ける程"単純に人生経験が足りなかった"んだろうと思っています。むかし「ワケ分かんねえな...」と思ってきいていた歌詞も今では不思議と共感できたりします。

『Pleasure '91〜人生の快楽〜』とかね。いま歌詞読むだけでヤバいです。
周りが就職決めたり、父親になっていったり、そんな中で「胸を張って生きるしかない」って歌いながらバンド続けてる稲葉さんの心中察するだけでぐっときませんか。
こないですか?
そうですか...おかしいですね....

基本的にこの人の歌詞は所謂"back in the day"モノなんだなぁと気づいたのは最近のことで、長距離走者として音楽業界を走り続けている人だからこその哀愁が詰まっています。「ギリギリchop」とかもそういった視点で聴けばそれなりにぐっとくるポイントなんかもあるはずです。

で、自分が一番良く聴いていたアルバムが『LOOSE』('95)なわけですが、このアルバムもこの歳で改めて聞くと相当にヤバい内容です。
まず1曲目『spirit loose』ですが、TAKのギターカッティングと稲葉さんのシャウトのみの曲。B'zはこの二人で成立するんだという宣言ですね。
2曲目『ザ・ルーズ』は稲葉さんの家庭教師時代の話が元になっていて、まぁそういうのはB'zネタでは良くある話だからとくに重要視していなかったんですが、次の3曲目が『ねがい』なんですよ。家庭教師しながらも、バンドをやりながら「ねがいよ叶えいつの日か」と歌うわけです。「そうなるように行きてゆけ」と。誰に歌うのか?もちろん自分自身に歌うわけです。もうね、ブルーハーブでいうところの『未来は俺等の手の中』ですよね。
そして稲葉さんはTAKに出会いを夢を叶えるわけですが...アルバムの次の曲、4曲目が『夢見が丘』っておいおいおいおいおいおい。その後の流れは、This Is 90's B'zな全曲捨て曲無しの完璧な流れなんですが、終盤の『BIG』で「明日の俺は今日よりもビッグ」と歌い、『drive to MY WORLD』では「ドライブしよう知らない世界へ」と歌います。そう、まだまだ新しい領域へとチャレンジしようとする気概も見せつけています。

(中略)

初期衝動や承認欲求といった感情は創作意欲を掻き立てますが、それはイコールの話じゃない。
誰かの文脈を借りて、それを継ぎ足して行く様な疑似創作もそこにはない。
周りに誰もいなくなってもそれを続けられるか。
彼らの賞味期限は切れているから、もはや流行とは無縁だし、時間がたてばたつほどダサくなっていく。そんな自分達の音楽と一緒に走りながら、それでもライブで歌い続ける。
ライブでの新しめの曲達は本当にダサかったですが、ああこれがロックなんだなぁと思いました。年配の客も多かったですが、彼らもB'zの中に自分を観ているのかもしれません。

最近いろいろな方と話す機会に恵まれ、やはり続けることの意味は思っていた以上に大きいような気がしています。
一瞬で燃え尽きるやつのほうが格好いいのか。
長く音を響かせていたヤツのほうが格好いいのか。
僕は長く続けている人へのリスペクトの仕方を学んだ様にも感じます。
そして長く続けている彼らは、新しく出て来た僕らのことを厳しい目で観ている。彼らは多くの人が出て来ては、勝手なことばかり言ったあげく消えて行ったのを見ているから。
要は情熱を試されているんだなと。
逆に、情熱を正しく燃やし続けていれば今は遠い人達とも繋がれるような気もしています。
グッドラック。



余談ですが、僕は『ウルトラソウル』の意味を遂に理解しました。
あれはライブにいかないと理解できないでしょう。


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2015/05/26

『音楽の歴史を紐解く会』を終えて

急な告知にも関わらず来てくれた皆様ありがとう。
ポレポレポレのネオクラ座談会終了しました。

講義自体は駆け足だったのでざっくりとした内容でしか話せなかったけれど、
ポジティブな反応があって、やはりリアル最高という感想です。
音楽性だけの話でなく、きちんと地域性、歴史性、そしてUS/UKの主流クラスト勢に対してオルタナティブなスペイン勢の存在...etc、さまざま文化的側面からヒルズ土屋並に語り尽くしました。あと、配布したCDRはTragedyに始まりsekienに終わるという、かなりメッセージ性の強いものにしておいたのでこちらからはそのうち歴史が書き足されるだろう。

講義で頂いた質問のほうはなかなか面白く、考えさせられる内容が多々アリ。
講義終了後も朝まで残る方多数で、途中からはよくわからんヘアメタルのPV鑑賞会になっていましたが... そういった予期せぬ結末もリアルでのイベントならでは。
なんだかなー。
結局音楽を伝えるというより、夢中になっているものの熱を伝えるってことなんだろうなと思いましたよ。情報を伝達して、拡げていくっていうのはメジャーもアンダーグラウンドも方法は変わらない。ただアンダーグラウンドもプロフェッショナルであるべきだなとも。

ネオクラスト講義については後日冊子などにまとめてスッキリしたいところですが
正直そこまで暇なわけでもないので、どうなるかわかりません。
時間と金をください。




帰ってからJOURNEYが頭から離れない。



2015/05/19

5/22(金・夜) 3LA座談会のお知らせ(仮)

以前から告知していましたが、確定しました!
江古田ポレポレポレにて座談会やらせていただきます!

音楽の歴史を紐解く会  〜ネオクラスト編 by 3LA〜

以下、変更あるかもですが現在決まっている内容です。
よろしくおねがいします。

5月22日(金)
start:21:00頃〜場を見計らいつつスタートします。
end:2時間弱くらい(?) 残る人は朝までトーク

料金:イベント自体は無料ですが入場時ドリンクオーダーご協力ください。 (2drink 1,000円)
人数:15名限定 (※物理的に席の限界もありますので是非ご予約ください)
場所:江古田ポレポレポレ:練馬区旭丘1丁目67-6 2F
アクセス:西武池袋線・江古田駅から徒歩1分 or 都営大江戸線・新江古田駅から徒歩10分くらい
予定時間:2時間以内(質疑応答含む)
予約したい場合:akihito.mizutani@longlegslongarms.jpまでメールください。(ツイッターのDMなどでも可)

内容(予定):
「ネオクラスト」とは何なのか、そこから何が見えるのか
3LAミズタニが熱く徹底集中講義!

・ネオクラストとは何なのか?
・発見!世界のネオクラストバンド紹介
・歴史:ルーツを辿ろう
・00年代中盤〜終盤に掛けてのムーブメントを再検証
・そこから何が見えるか
・我々が発信すべきものは
・3LAからの提言
・Q&A (無かったら事前に募集していた質問等を展開します)

過去・現在・未来を見つめ、音楽を聴き、酒を飲みつつ雑談します。
※内容は脱線する可能性が大いにあります。

Q:江古田ってどこ?
A:東京です。池袋から電車ですぐです。アクセスも良いです。

Q:江古田ポレポレポレってどんなところ?
A:ミュージックバーです。店内かなりアットホームな雰囲気(写真下記参照)、昔のファンジンも豊富で国内外バンドの貴重なインタビューを読み漁ることもできます。
今回の会は伊藤氏(killie/Say Hello To Never Recordings)プロデュースです。

Q:来ると何かもらえる?
A:私が選曲したネオクラストベストCDR(コメント付)を予定。でもせっかくなのでいろいろお話できると嬉しいです。

Q:ひとりで来るのが心細いんだけど?
A:コミュニケーション重視で臨みますのでご安心ください。(当方弱コミュ障)


2015/05/16

洋楽を聴いたことがない人に聴いてほしいスパニッシュ・ネオクラスト入門10バンド


うーん、フォーマットまで指定までされてしまったか。
今回はかなり制限があるけどがんばってやってみますか。



スペイン語がわからないからスパニッシュ・ネオクラストは聞かない!?そんなことを言っている方は人生損している!最近はパワーバイオレンスやブラックメタル系ハードコアなどが流行っていますが、やっぱりイギリスやアメリカのバンドだけにとどまっていちゃ良い音楽愛好家とは言えません!
特に若者には、スパニッシュ・ネオクラストに触れてほしい!若い時って音楽から得られる感情がたくさんありますから、スパニッシュ・ネオクラストを聞いてさらに人生に良いものを見出してください!

【洋楽初心者にオススメのスパニッシュ・ネオクラスト・バンド10選】

■Ictus
スパニッシュ・ネオクラスト・ツウなら知っている人も多いバンドです!これを知っておくとスパニッシュ・ネオクラスト好きには話が通じます。イギリス、アメリカや欧州の一部だけが音楽シーンの話題の大部分を占める中でスペインの1地方から自分達の思想を世界に提示したIctus。バンド初期は荒々しいデスメタル感のあるクラストであったが、作品毎に劇的な進化を果たした。ラスト作であり反帝国資本主義、矛盾を孕むアメリカへの怒りを圧倒的な演奏で描き出した1曲約40分の究極のネオクラスト組曲『Imperivm』をリリースした後、ツアー中の事故により無期限の活動停止となった。



■Madame Germen
全俺大ヒットバンドで、悲壮感漂うギターとメタリックなアンサンブルが特徴的。Ictusとも一部メンバーが重複しておりアプローチはIctusとも近い気がするが、メロディックで整然と構築されたクラシカルな構成美を持ち味とするIctusに対してMadame Germenはよりプリミティブで荒々しい原始的なエモーションを大事にしていたバンドだと思う。歌詞も耽美的な気がします。Madame Germenは好き嫌いがあるので、好きな人に対しては受けが良いでしょう。興味のない人に対しては全く興味ないようですね。



■Ekkaia
スパニッシュ・ネオクラストが好きな方にとってはもう定番!熱狂的なファンに対しては「知っていて当たり前」のバンドです。活動時期は90年代の終盤からで、メンバーはそれぞれデスメタルやグラインドコア畑出身なのは意外。でもスパニッシュネオクラスト黎明期のバンドはみんなそんな感じでした。エモーティブな激情ハードコア要素とクラストをミックスさせた彼らのサウンドは、His Hero Is Gone,Tragedy等のバンド達から音楽的要素だけでなく反資本主義といった思想面での影響を大事にしており最後まで商業的なムーブメントに関わることなく活動しました。活動初期から「Neocrust」と呼ばれていたわけではなくその呼び名については常に議論の的となっていたように思います。活動停止から何年も経ちましたが、いま聴いてもかっこいいバンドです!



■Hongo
哀愁のある叙情メロディとドラマティックな展開、重低音を効かせたドラミング、野太い咆哮を響かせるボーカルが半端無く良い、バンド初期はEkkaiaやMadame Germenに近い雰囲気はありましたが、後にスラッジ化。「ネオクラスト」には様々なクロスオーバーの形があり彼らはスラッジ方面へと接近していったのです。重い鈍器でぶん殴られるようなギターリフが心地よく、勇気づけられます!遅くて重いバンドが好きな方におすすめです!



■SL'S3
メロディックで叙情的なメロディとエモーティブな絶叫ボーカルといったスパニッシュ・ネオクラストの伝統芸とも言えるサウンドを基軸に、ポストロック、クラスト、グラインドコアの要素を注入、そんなに定番ではないもののファンの多いバンドです!



■Das Plague
激情ハードコア・クロスオーバーなネオクラストですが、これまでのネオクラストとは一味違った味を出しています!レコードディガーを中心に人気を集め、今でもその音源の存在が都市伝説となっているBEST KEPT SECRETです!


↑音源持ってる方、連絡お待ちしています。

■Black Panda
モーターヘッドに近い感じのネオクラストで、別名「モーター・クラスト」とも呼ばれています!日本で知っている人は少ないかもしれませんね。だからこそ、知っていると「Black Panda聴くんだ!」と尊敬されるかもしれません。Madame Germen、NASHGUL、SL'S3のメンバーが在籍していましたが、メロディックな印象が強いネオクラストとはまた一味違ったアプローチをしているのが特徴です。


↑楽しそう。

■Okban
ポスト・ハードコア、オルタナ要素が特徴的な、世界中のネオクラストファンが認めているかっこいいバンドです!このジャンルの中でも歴史が古く、特異な経歴を持っているだけに一筋縄ではいかない楽曲センスが流石です。独自の音楽を作って行くうえで試行錯誤の末に行き着く先がたまたまネオクラストであっただけとも言えます。Ictusともスプリットをリリースしました。



■Leadershit
80代スラッシュ黎明期のような凶暴なギターリフとダークメロディックなクラストサウンドが合体、悲壮感に溢れる歌詞と曲をエモーショナルに表現しているバンドです。エモーショナルではあるが決して過度に叙情的なのではなく、ロックンロールの迸る熱気をそのまま音にしたような熱い演奏が素晴らしい。Madame Germen, Ekkaia, Cop On Fire, Disfaceなど有名バンドのメンバーも所属しているため、知っている方も多いでしょう。



■Khmer
スペインの若者なら知らない人はいない!ex.Ictus,ex.El Egoのメンバーが在籍する現行スパニッシュ・ネオクラスト。ブラックメタルの影響を感じさせつつもIctusの音楽性の延長線上にあるクラシカルな旋律は健在なので、若者におすすめです!



【一度は耳にしたことがあるような曲をピックアップ♪】
ネオクラストを好きになりたいなら!通販サイト3LAがおすすめ!このお店では、音源だけではなくコラムやインタビューなども掲載しているので、ネオクラストを知るにはおすすめです!
http://longlegslongarms.jp/

そこで一度は耳にしたことがある曲もたくさん出てきます。
聞いてみると「あ!これ知ってる!」となる曲ばかりです。

「どんなバンドでも聞くよ〜!」って人、かっこいいと思いませんか?でも、そうやって言う人に限ってネオクラストを知らない人が多い。どんなバンドでも聞くと言っておきながらネオクラストを知らないなんて恥ずかしすぎます!

友達との話でもきっと盛り上がる、聴いて心地よくなる定番バンドから、今はやりのバンドまで少しは聞いておくと、恥ずかしい思いもしないかもしれませんし、あなたの人生にプラスになるような音楽と出会えるかもしれませんよ!






......ないだろうなぁ。


追記:
「ネオクラスト」という呼び方にはやはり嫌悪感を抱く人も少なく無いようです。というより、シーンの内側でさえもそう呼ばれる事を嫌がっているリスナーも多かったようです。しかし当の中心にいたバンド達にとっては別にどうでも良いことだったようですね。彼らはただ自分達の好きなことを追求していただけでしたから。「emotive-crust」という呼称のほうが先だったかもしれません。2000年代前半の話なので、やはりEkkaia登場以後、ということになります。

自分もこの手の音楽を好きになった人間のひとり、それをもっと広めたいと思ってやっているのだけれど未だにさまざまな誤解が解けない。それはこれから先もそうだろうと思う。小さなサブジャンルがこうして少しずつ広がっていったのは善意の口コミが全て、どこにも持ち上げられずに生き延びて来た。それゆえに弱さ、脆さも感じる。戦争反対を表明するハードコア様のツイートに私の豆腐メンタルは傷つきながら、沈黙する。他人を理解しようとしないで世界平和は訪れるだろうか。無責任なレッテルのせいで迷惑を被るのは我々のほうだ。もう少し他者への理解を。

音楽産業の中心部から遠く離れたスペインの小都市からひとつのサブジャンルとして自分達の価値観を世界に提示し、大国への挑戦状を叩きつけたスパニッシュ・ネオクラストの先人達に愛とリスペクトを込めて。


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2015/05/10

Mr.Childrenから受けたトラウマをGrindに昇華して叫ぶBROILERというバンド

5/6の横浜GalaxyにてDaighila Japan Tourにてtwolowで出演させてもらいました。
基本的にブログでバンドやらライブやらについて書くつもりは無かったのですが、共演したBROILERの生き様が強烈すぎて忘れないうちに書いておこうと思いました。

とりあえずどんなバンドかは動画を参照してください。↓



紛うことなきグラインドコアです。
別名"大仁田コア"とも形容されるライブアクトは積極的に有刺鉄線電流爆破に突っ込んでいく大仁田厚の魂を継承した(本人は死んでないけど)スタイルであり底辺感剥き出しながらひたすら暴力的にステージ、フロアを転げ回る。しかし観客を笑顔にする彼らのライブアクトはある意味で癒しであり、アイドル的であるとも言えます。

メタリックなリフとギターソロを繰り出しているのは現Dirty Satellites(ex.LINE, ex.Mod Lung, etc)の矢田氏です。どんなバンドをやっているかというこんなバンドです。↓


全然違うじゃねえか!!!
でも矢田氏はこちらの界隈ではレジェンド的な存在で、レーベルも運営しており数々のバンドでシーンを切り開いてきた立役者でもあるのです。すごい。
光と闇、表と裏、陰と陽の話でいけばBROILERは人間の闇の部分を表現しているのかもしれません。人間には光の部分と闇の部分がある。彼のギターはそういったことを我々に教えているのかもしれません。どちらが本当の姿なのか?いや、どちらも人間なのである。

ブラストビートでバンドを支えるドラマーのHAGGYさんは調布市柴崎でラーメンHAGGYという店を経営しておられます。柴崎の表記が"XIBASAKI"なのでお察しですが、ラーメンの味のほうは暴力的なバンドサウンドから想像のつかない優しく繊細な味で美味しく、こちらもある意味人間の二面性を生き様で表現していると言えるでしょう。

ボーカルのKOSUKE氏はex.womb。
ステージとフロアを行き来しながら圧倒的な声量をキープし叫び続ける男。これにはマレーシアから来ていたDaighilaも大喜びでした。いったい何が彼を突き動かしているのか。それには彼の抱えている"Mr.Childrenのトラウマ"が大きく関係している....。
幼少の頃に自宅に侵入した男にナイフを突きつけられ大量のファミコンのソフトと共に誘拐された過去が、結果的に彼をメタルに向かわせる事になった。犯人の車中でかかっていたMr.Childrenのせいで(こういう音楽聴いている人間が罪を犯すのか...いや、桜井氏も背徳的なところあるけどな)今でもMr.Childrenに対してはトラウマを抱えており聴くと気分が悪くなるらしい。奪われたファミコンソフトを全て売らされたが無事解放された少年は"強くならなければならない..."と決意したという。それが彼をヘヴィメタルに向かわせ、紆余曲折を経て現在のBROILERがあるというちょっと出来過ぎた話に感動してしまい、今回のブログを心のまま誰も知ることのない明日に向かって書いてみました。

追記)
この記事を読んでコースケさんに敢えてMr.Childrenを聞かせるという事案が発生しています。

やめてあげてください!!




Mr.Childrenって略奪愛とか背徳的なテーマ多いですよね。

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2015/03/26

2015年の「上質な暮らし」ってこういうことかも〜ネットレコ屋の夢も希望も無い結末編〜



こんなツイートをしたせいで煽られています。
恐ろしい記事だ...。こんなファンタジーみたいな暮らしがどこかに存在しているのだろうか。

2015年の「上質な暮らし」ってこういうことかも
http://www.roomie.jp/2015/03/245491/
初めて来たお客さんの女の子にお薦めを聞かれたので、好みを聞いて、棚の上のレコードをレコメンド。 
うるさいうるさいうるさいうるさい!

↓以下が救いの無い現実

土曜、午前8時に目が覚める。昨日は深夜まで各方面にメールの返信をしていたので寝不足だ。明日のメルマガの準備ができていない...というか入荷物の音源をレビューすら書いてない。もう5分だけ寝ていたい。しかしやらなければならない。なんとか起き上がりコーヒーを入れるためお湯を沸騰させる。何がブルーボトルだふざけんな。しかし自分も良い豆にはこだわっている。鎌倉で仕入れた豆で一杯いれて朝飯の準備をする。コーヒーのお湯を入れ終わると、そのまま安売りのスーパーで大量に買ったパスタをゆで始める。今日も先週と変わらない一日の繰り返し。おしゃれなパジャマなんてない。ジャージで寝るんだ。

コーヒーを飲み。パスタのお湯が沸騰するまで少しだけ時間があくので顔を洗い部屋を片付け始める。が、すぐにお湯が沸騰するので掃除は常に中途半端に終わる。もう一週間洗濯物がソファを占領している。麺がゆであがった時点でパスタソースが無いことに気づく。今更買いに行っている時間はない。運良くツナ缶を発見したので麺つゆと胡椒とあえて喰う。パスタは麺なので実は麺つゆと合うのだ。近所のパン屋で買ってきたサラダコッペなんてものはこの世には存在しない。外食を出来るだけ避け、自炊のスキルを磨いて行く。
さっそく海外からの入荷物の封をあけ中身を確認し、LPの角が折れ曲がっていて凹む。無事だった荷物に関しては仕入元のレーベルに必ずThank youと御礼のメールをいれる。小さな取引だろうとそれは変わらない。アンダーグラウンドの流儀ってやつだ。この間の日本のレーベルの奴は音源を取り扱いして欲しいと言って来たが、他店舗で特典とかつくならあらかじめ情報を共有してくれと言ったらそれっきり連絡が来なくなった。何もウチにも特典をつけろと言っているわけではない。ただウチで買うより他で買ったほうがメリットがあるならレビューにもそう書くべきだろうと判断しているだけだ。他にも「政治思想や人種、宗教などについて偏見に基づく差別的な行為をしないこと。」「創作活動についての不満、失望などをSNS上など公の場所に公開しないこと。」などの取扱についての裏条件も存在している。これについて最近取り扱う話になったバンドには条件を共有するようにした。音源のレビューにとりかかろうとしても情報の少ないバンドに関しては裏付けをとってくるのも一苦労だ。そして入荷を決める前は良いと思っていた音源が良いものに聴こえなかったりすることもある。その逆ももちろんあるし、これには自分の体調やテンションも大きく関係してくる。なのでポジティブな精神を持続させていくことは大きなテーマとなる。今日はテンションが低くレビューも冴えない。1音源のレビューに何十分も掛かってしまう...。こうして自己嫌悪の輪が動き出す。気分が乗っても乗らなくても1週間単位でメルマガ分の入荷を作らなければならないから続いている、とも言える。なんとかレビューを書き上げてメルマガの準備を終わらせる。

昼まで少し時間が空いたので次にバンド関連のタスクに取りかかり録音したスタジオのテイクを聴きながらギターのフレーズを変えたり歌詞を考えたりする。facebookを開けば皆休日を満喫している。子供と遊んだり皆でどこかへ行ったり。俺は誰とも口をきかない日もよくあるよ。もちろんお客さんが来る訳はないし常連さんから電話がくることもない。2chで叩かれることはたまにある。
ランチ開拓のためにいちいちグルメサイトを開く事もないし、個人店を探索するほどの余裕もない。いつだって自炊が最高。卵を2つ割って、最強中華スープの素:ウェイパーを混ぜてとく。中華鍋に油をひいて卵焼きをつくり米を混ぜ込んで醤油で少し焦がす。これだけで最強のチャーハンが出来上がる。いかに飽きずに自炊を続けるコツは料理のバリエーションではなくシンプルさ、完成までの速度と片付けの手軽さにかかっている。

リリースするバンドの関係者や、個人的にやりとりしているバンドのメンバーやレーベル、翻訳者とはかなりの時間をかけて意見を交換している。ものすごい長文のメールをやりとりさせてもらっている人もいるし、スカイプでレーベルが提示すべき価値観や問題意識、日南響子についてなどの話題をディープに話しあったりもして、これが自分の思想やレーベルの文化の形成に大きく影響を及ぼしている。もちろん1円も利益を生み出すわけではないが、新たなアイデアは会話から生み出されていく。しかしひとつのメールの返信に2週間くらいかかることもある。インタビューの内容を考えたり翻訳をしたりする。

昨日までの入金を確認し荷物を梱包し発送する。発送はゆうメールがほとんどなので郵便局まで荷物をもっていかねばならない。これは少し時間がかかる。発送を完了し家に帰って発送完了のメールを出す。そこからまたメールを返信したりレーベルインフォをチェックして新たなバンドがいないか探したりbandcampを巡回したりする。が、レーベルのことばかりしていられないので山積みになっている自分の問題に取りかかる。正直それだけで一日が終わる。そして今日も何も解決しなかった、進まなかったと後悔して寝れずに無駄に起き続け消耗する。今日の俺の生活、ほんとうにこれで良かったんだろうか...。

何を正しいと信じて暮らして行くかはその人それぞれの宗教みたいなものだ。
正解などないからこそ「何が正しいのか」を考え答えを導き出し、信じて生きて行く。これはもう宗教のようなものなのだ。音楽を真剣に捉えてストイックに突き詰めるのも、サラリーマンが趣味と生き甲斐として仕事と両立して続けるのも、あるいは友人同士で気楽に遊ぶのも人それぞれの正義だし宗教みたいなものではないか。それを否定するのであれば、否定するだけの理由は持つべきだ。先日のクラムボンのインタビュー、

クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」(http://realsound.jp/2015/03/post-2808.html)

に対してバンド界隈から批判的な意見が散見されたのが意外だった。Jのポップスだよ!異文化なんだよ!
そんなことを思いながら気づいたら今日は一枚もレコードが売れてない。俺はいったい、何が言いたかったのだろう....

一日が終わりに近づいた頃の私↓



ちなみに私はクラムボンは好きではないし聴かない。
あと理由のある批判はOKだと思ってる。
以下が一人暮らしの必須アイテム!


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