2020/11/09

140文字でレコード売る悪魔のスキル

 

いつかは行ってみたいNYのlimited to one records。
Larry Recordsとのコラボもしていたのがすごく意外だった。

他人のディストロとかSNS投稿読んでいて買おうと思うものってなんだろうと考えてみる。
twitterをベースにして考えると140文字でその人が買いたいと思うかどうかの勝負になっているんだろうなって思う。

  1. 紹介してる人が強烈な思いのあるパターン
    その人個人がそのレコード、アーティストに対して強烈な思いを持っていてそれが納得感のある場合。逆に納得感がないと「何言ってんのコイツ?」で終わる。その人の売りたい思いとか紹介したい思いってどうでもよくね?っていう気持ちはあるので若干ブーメランではあるんだけど、自分に権力/人気がないのであれば強烈な思いだけで押し切ろうとするのはあまり良い方法じゃないかも。
  2. 紹介文のスキルで押すパターン
    ぜんぜん知らないバンドでも興味をひかれたら買ってる。海外のFB投稿を目にしてbandcampで買うのはだいたいこれ。そのときの自分の考えている事柄と問題意識がリンクしてたりすると絶対買ってるかもしれない。これはほぼコピーライティングの力なんだと思う。1文目がおもしろくないと2文目は読まれない。めっちゃ文章おもしろかったら絶対気になってしまう。これはありえないキーワードの組み合わせとかでもハッとなる。
  3. 情報量で伝えるパターン
    まぁでも調べればわかるような客観的事実って情報としての価値ってほとんどないんだろうなって思うので、このあたりの情報があってもそんなに意味ないかなと思う。最新作なのか今年の作品なのかくらい?140文字の勝負と考えると、キラーな情報以外って実はノイズかもしれない。それなら「最高」だけのほうが買いたくなる可能性すらある。
  4. とにかく映えるパターン
    アートワークがかっこいい、マーチのシルエットがかっこいい、センスがいけてる。これって文章で伝える必要がない視覚的な情報なんだけどだからこそ強い。
なんかいろいろ考えたんだけど、やっぱりこのディストロ仕事の核って悪魔の仕事だと思うんだよな。
ビジネスマンの営業トークで機能とか性能とかコンセプトをまくし立てるんじゃなくて、買うか買わないか迷ってるやつらの耳元でそっと「....買っちゃえよ、来週給料日じゃん」って囁く仕事。だからこそそのささやく一言は一撃必殺じゃなければならない。

140文字にとらわれて文章うめようとした時点で負け。
これはやつらを沼に引き摺り込む悪魔の仕事だ。

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